君が頑張った証

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松本side


二宮「頼れよ…俺たちお前の先輩だぞ？」


ニノがそういった時


伊野尾の目には沢山の涙が溜まっていて
今にもこぼれ落ちそうだった



ニノがこんなにも後輩の面倒を見るのも
俺らがこんなにも後輩に関わるのも
なかなか無いこと



もちろんご飯連れていったり
遊びに行ったり

そういう付き合いは沢山ある



だけどそういうのじゃなくて


先輩として
こんなふうに後輩を見守るのは
これまでもこれからも
こいつらJUMPだけになると思う


それくらい大切な後輩なんだ



いつか俺らの跡を継いで
トップアイドルになってくれるんじゃないか
という期待をかけてるから…




だから心配で心配で仕方がない




少しして伊野尾が少しずつ喋り始めた

『…みんな、待っててくれてるのに…

コンサート、出れなかったから…



早く…元気にならないと…
早く…復帰しないといけないのに…


最近ちょっと動くだけでもしんどくなって


こんなんじゃ…ダンスできない…



いつかは諦めなくちゃいけなくなるけど…



まだやりたい…




だけどみんなの足引っ張っちゃだめだからっ

頑張らなくちゃいけないんです…』


相葉「だから練習してたの？」


伊野尾『ちょっとだけ…』


櫻井「焦ってもいい結果は出ないだろ？


そうだ
今日お土産持ってきてやったんだった



とりあえず部屋戻ろうか」


ふらふらの体で立ち上がろうとする伊野尾を
支えてやる

元々細かったけど
それでもやっぱり病人で
か弱くて消えてしまいそうだった



やっとのことで病室に着き
ベッドへ寝かす


落ち着いたとはいえ息苦しそうだったから
担当の先生を呼んだら

酸素チューブが酸素マスクに変わり
点滴も1本増えた


だけど本人はちょっと楽そうだったから
安心した


伊野尾『それで、

何持ってきてくれたんですかっ？』

喋りにくそうだけど
やっぱり酸素量が違うみたいで
顔色も良くなった


ちょっと体調が良くなるとすぐ
調子に乗るのが、こいつ


二宮「はいはい、落ち着け

これな」


伊野尾『落ち着いてますよぉ


…ノート？』


大野「暇つぶしにと思って
買ってきたんだけどちょうど良かった



ピアノ弾けるんでしょ？



曲、作ってみたらどうかな？


ダンスできなくたって

まだまだできることがあるんじゃない？」


伊野尾『曲…


ありがとうございます！

頑張って作ってみます！』



やっといつもの笑顔が戻って一安心

このノートが心の支えになったらいいな。

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