検索窓
今日:2 hit、昨日:37 hit、合計:285,122 hit

黒 尾鉄朗 × 姉 ページ37




「黒 尾さん、あの綺麗な人誰っスか!?」なんていうリエーフのキャンキャン声を聞き、指差す方を見てみるとものすごーく見知った顔があった。


すらっとしてて背は高く、サラサラの黒いストレートヘアが鳩尾近くまで伸びている。


鼻の下を伸ばすリエーフを見ていると、何だか馬鹿馬鹿しく感じる。

何と言おうとコイツは小悪魔どころではない、最早唯の悪魔なのだ。


『あら、態々来たのに無視なんていい度胸してるじゃない?』


『ねぇ、鉄朗?』なんて言って胸を押し付けながら腕に手を組んでくるあたり、自分の姉じゃなければ最高のシチュエーションだった。うん、間違いないね。


「そんな言うなら来んなよ…。」


「黒 尾さん!?こんな美人になんて事を!!」


シクシクと泣き真似をしながらリエーフに縋り付く我が姉を見て本気で呆れる。


いやだって見てみろよ、あの嫌そうな研磨の顔。


姉貴の周りには昔から人が集まりやすかったけど、その分好き嫌いの分かれるタイプだったと思う。


研磨も昔は一緒にゲームしてたり仲良かったけど、姉貴が高校生になってからは男といる所をよく見た。


『何で振られるのかしらね。』なんて紅葉跡を頬に着けながらよく言ってたわ。


『ねぇてっちゃん、聞いてるの!?』


「んぁ?何が?」


『だから部活終わったら駅前のおにぎり専門店行くって話!』


「1人で行けって、何歳だよ。」


そう言って突き放すと『もうてっちゃんなんて知らないんだから!』とむくれる。


「お姉さん可愛いっス!」と目を輝かせながらヨイショするリエーフはもう手遅れだと思う。







「…クロ、俺帰っていい?」


疲れた顔をした研磨が俺に問う。


結局1人で駅前に向かって行った姉貴を放っておけずに、研磨と後ろからコソコソついて行ってる。


だって仕方ねぇじゃん?


もう21時過ぎてるし、あの容姿だし、アイツに何かあったら俺が母ちゃんにドヤされる。


「…ぁ」


あの自由さもどうしたものかと頭を抱えていると、ふと研磨が声を漏らした。


研磨の目線の方向に顔を向けると、姉貴が酔っ払いに絡まれていた。


「なぁ姉ちゃんこんな時間にこの辺彷徨くだぁなんて、誘ってるとしか思えねぇんだよなぁ…」


『いえ、おにぎり食べに来ただけなので。』


残念だったな酔っ払い。姉貴の意思は強いぞ。


「まぁそんなこと言わずにさぁ〜」



・→←澤村大地 × 妹



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (256 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
613人がお気に入り
設定タグ:ハイキュー , 短編集
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

- 角名君の双子(女の子)と研磨の双子(女の子)お願いしたいです! (2020年11月22日 2時) (レス) id: a08fd39532 (このIDを非表示/違反報告)
川白 - 国見くんの義姉、お願いします! (2020年8月23日 10時) (レス) id: 86245055db (このIDを非表示/違反報告)
ばなな味のあくえりあす - 宮兄弟の妹、星海くんの妹、大地さんの妹のお話書いてほしいです!! (2020年6月24日 3時) (レス) id: a72f134362 (このIDを非表示/違反報告)
白猫(プロフ) - とても面白かったです!更新頑張ってください!待ってます! (2020年3月25日 12時) (レス) id: eb111e24a3 (このIDを非表示/違反報告)
スナッチ - 前にリクエストした、 佐久早×従兄弟を書こうとしてくださってありがとうございます!! これからも応援をして、少しでも元気になってくれると、嬉しいです (2020年3月19日 14時) (レス) id: 9c5bac3c4f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:LigtTrrrttt | 作成日時:2019年6月22日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。