及川徹 × 妹 ページ33
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高校を卒業して大学行ってもやりたい事ないし、と取り敢えず日本と真逆の世界が見たくてブラジルに飛んできた。
日本人が居ないってことで結構不安だったけど皆いい人で、スリとかスラムとかマフィアの境界に気をつけながら楽しく生活している。
まぁお兄ちゃんに引越しの準備しとけって言われたんだけど。
『ご注文の品届けに参りましたー!』
いつも通りデリバリーの仕事をこなす毎日。
異国人が届けに来る事にみんな一度は驚いて、それから二回三回と何度も届けに来るうちに仲良くなっている。
しかし今日はいつものようにはならないらしい。
『うわ初めて来る住所だ…、すみませーん!』
ドアをノックしながら叫ぶと、ドタドタという足音が聞こえてドアがバッと開いた。
「あ、ありがとうございま…っ日本人!?」
『うぇえっ!?』
派手にオレンジ色の頭をしたその人は日向翔陽と名乗った。
『って、春高出てた人だ!!』
私が失礼にも日向さんを指さしながらそう言うと、「俺のこと知ってるの!?」て目を輝かせて言ってきた。
『だって、お兄ちゃんがバレーやってたから観てたし。』
「へぇ!どこ高?ポジションは?何cm?」
ずいっと顔を寄せて怒涛の質問責めをしてくる日向さんに若干引きつつも、『取り敢えず料理冷めちゃうから』と言えば「じゃ一緒に食おう!」と中に入るよう促された。
まぁここで最後だし多少道草食っても店長怒らないよね?
『お兄ちゃんは青葉城西のセッターやってた。身長…180ちょっとあったんじゃないかな?』
「青葉城西のセッターって大王様!?」
『ダイオウサマ???』
よく分からない渾名で当ててこようとするから思わず首をかしげた。
☆
「烏野のチビちゃんがよく飛ぶんだよねーっ、ほんっと見てて飽きない!」
「チビちゃんがさぁ…そうそう、こないだ言った烏野の!俺の事大王様って呼ぶんだけど何でだろ?」
。
『あーっ!もしかして烏野のチビちゃん!?』
「エッ懐かしいその響き!!」
ぱあっと顔色を明るくした日向さんに、改めて『及川Aっていいます。多分同い年。』と自己紹介をすると「オイカワ!?」と白目を向いて倒れてしまった。
『ちょ、日向さん!?!?』
目を覚ました日向さんに、「お兄様!大王様の妹って事は王女様だ!!!」と言われたから『落ち着け』って脳天チョップしたら仲良くなったよ。
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花 - 角名君の双子(女の子)と研磨の双子(女の子)お願いしたいです! (2020年11月22日 2時) (レス) id: a08fd39532 (このIDを非表示/違反報告)
川白 - 国見くんの義姉、お願いします! (2020年8月23日 10時) (レス) id: 86245055db (このIDを非表示/違反報告)
ばなな味のあくえりあす - 宮兄弟の妹、星海くんの妹、大地さんの妹のお話書いてほしいです!! (2020年6月24日 3時) (レス) id: a72f134362 (このIDを非表示/違反報告)
白猫(プロフ) - とても面白かったです!更新頑張ってください!待ってます! (2020年3月25日 12時) (レス) id: eb111e24a3 (このIDを非表示/違反報告)
スナッチ - 前にリクエストした、 佐久早×従兄弟を書こうとしてくださってありがとうございます!! これからも応援をして、少しでも元気になってくれると、嬉しいです (2020年3月19日 14時) (レス) id: 9c5bac3c4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:LigtTrrrttt | 作成日時:2019年6月22日 0時