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『いやぁ、それにしてもお前がバレー部のマネなんてお兄ちゃんビックリだよ。』
いつかの及川の様に手を広げながらヘラヘラした笑顔で烏野の方へ歩いてくるAに威嚇する田中と日向。
そうして妹の前に立ったAは顔を近づけて先程とは打って変わったニタリとした凶悪な笑顔でこう言った。
『へー。お前、本当にマネージャーやってんだぁ。』
目の前の仁花だけでなく烏野の面々も背筋を凍らせながら固まる。
及川「え、何。Aちゃん怖…!?」
先程までAの近くにいた及川も澤村の後ろへ飛んで隠れた。
『俺悲しいなぁ、お兄ちゃんの為にバレー部には入らないなんて言っておいて。』
そう言ってしくしくと泣き真似をするA。
すると日向が膝を震わせながら前に出た。
日向「や、谷地さんは谷地さんだ!」
『はあ?…お前MBだろ、チビのくせに。』
日向「ヒッ!」
不機嫌気味のAが日向を睨みつけると、日向は飛び上がって澤村の後ろに隠れている及川の後ろに隠れた。
谷地「お、お兄ちゃん。」
『ん、なぁに?仁花。』
深呼吸をひとつしてから前に出た仁花は兄に向き合った。
谷地「私、マネージャー頑張るから。烏野バレー部のマネージャー、やめない。」
それだけ言った仁花は「は、早く行きましょう!」と珍しく先頭を歩いて足早に門から出ていった。
動き出したカラスの群れに及川は澤村に隠れていた体制のまま、Aは呆然として根を張ったように立ち尽くしていた。
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『…ふ、ふっははは!』
及川「え、Aちゃん大丈夫?」
しばらく喋らず俯いていたのにいきなり笑いだしたAを及川は本気で心配した。
『あぁいや、
花巻「お前も進めるといいなぁ」
『あー、後で練習付き合え。』
花巻「はいよ〜及川、打つからボール出せ。」
及川「え、マッキーそれって…」
「いいから早くしろ」と言われた及川が急いで出ていった誰もいない部室には4年前の月バリやら新聞のスクラップが乱雑に落ちていた。
" 日本の未来を背負うミドルブロッカー 谷地A "
" 全中の悲劇、天才MBに何が。 "
部室には夕日がキラキラと差し込んでいた。
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日向「青葉城西は王様の影山の師匠である大王様と、村人Bの谷地さんのお兄さんである魔王様が居るんだぜ…。」
孤爪「何それ強くない…?」
黒尾「おーい、帰ってこいゲーム脳共。」
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花 - 角名君の双子(女の子)と研磨の双子(女の子)お願いしたいです! (2020年11月22日 2時) (レス) id: a08fd39532 (このIDを非表示/違反報告)
川白 - 国見くんの義姉、お願いします! (2020年8月23日 10時) (レス) id: 86245055db (このIDを非表示/違反報告)
ばなな味のあくえりあす - 宮兄弟の妹、星海くんの妹、大地さんの妹のお話書いてほしいです!! (2020年6月24日 3時) (レス) id: a72f134362 (このIDを非表示/違反報告)
白猫(プロフ) - とても面白かったです!更新頑張ってください!待ってます! (2020年3月25日 12時) (レス) id: eb111e24a3 (このIDを非表示/違反報告)
スナッチ - 前にリクエストした、 佐久早×従兄弟を書こうとしてくださってありがとうございます!! これからも応援をして、少しでも元気になってくれると、嬉しいです (2020年3月19日 14時) (レス) id: 9c5bac3c4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:LigtTrrrttt | 作成日時:2019年6月22日 0時