第288話・雷門イレブン ページ5
ユニフォームに着替え、改めてダークエンペラーズと向き合っていると一之瀬、土門が西垣がいることに気づいた。アメリカで共にサッカーをした幼馴染がいるとは思いもよらなかっただろうに。
「壁山、それは…」
壁山はサッカー部と掘られた木板をじっと見つめていた。それはサッカー部を再建しようとした円堂が部室で見つけ、これまでの雷門を見守り続けた象徴のようなもの―――
「みんな、忘れちゃったんッスかねぇ…」
円堂と秋から始まった雷門サッカー部は、半田、染岡、A、そして1年生を迎え、豪炎寺や鬼道らとの出会いを重ね昨年では考えられないほど大きく成長した。
泥まみれになって、汗まみれになって、転んでも立ち上がってボールを追いかけた。ボロボロになって負けそうになっても諦めなかった。負けても負けても立ち上がり続けた。
「…そうだよ、あんなに頑張って俺たちはサッカーを続けて来たんだ…。だからエイリア石に潰されるはずがない！！ 仲間はずっといつまでも仲間なんだ！」
「取り戻そう！ 本当のみんなを！」
「アイツらは俺がサッカーを諦めかけた時、傍にいてくれた仲間だ！ 今度は俺たちが！」
「ああ！」
円堂、一之瀬、豪炎寺、鬼道らが意気込んでいるところへ「ウチも協力するで！」とリカ、綱海、木暮、立向居、吹雪らが頷いた。自分たちも雷門イレブンの一員だと。
その光景を見てAは彼らの前に立った。そして両手を腹部で重ね姿勢を正した。
「―――ねえ、みんなに聞いてほしいことがあるんだ」
「なんだ改まって？」
彼女のいつも以上に真面目な顔に騒然とする雷門イレブン。
そのAの顔に鬼道と円堂が気づいた、彼女のみんなに聞いてほしいことの内容を。
「A！ 今じゃないとダメなのか？」
「うん」
「だが、」
「もう言う機会がなさそうだから…」
それはまるで彼女との今生の別れの言葉のようにも聞こえた。
「先に謝っておくよ―――ごめんね。私、今でみんなに嘘をついていた」
「うそって？」
夏未が聞き返すと彼女は「私の父親のこと」と呟き、息を大きく吸い込んで吐いた。その様子からもAが緊張しているのは手に取るように分かった。今までにない彼女のその姿に聞き手側も緊張する。
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活字不足卍(プロフ) - ここで衝撃の事実パート2。好きな声優さんは緑川光デス！好きなガンダムはブルーディスティニー1号機！ (2022年6月9日 1時) (
レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
Rico(プロフ) - 本当にすいすい読めてしまいました。すごく面白いし、読みやすいです。これからもがんばってください！ (2022年2月9日 20時) (レス) @page23 id: 3a6a1a4cba (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - 世界編とかでもっとかっこ良くなってくるので、お願します。 (2022年2月9日 12時) (レス) id: e2ae709354 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - 凄く面白かったです。世界編楽しみにしてます。もう一度誰落ちアンケートしてほしいです。みんな (2022年2月9日 12時) (レス) id: e2ae709354 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 見てます！今でも更新される度見てました！とりあえずエイリア編完結おめでとうございます！更新が私の生きる糧なので続きもどうぞよろしくお願いします。 (2022年2月8日 16時) (レス) @page22 id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2022年2月4日 22時
