第287話・嫌悪感 ページ4
「ダメじゃないですか。大切な仲間なのであれば、教えて差し上げるべきでしょう」
視線をダークエンペラーズに向けると、彼らの様子からしてみて影山零治の娘であることを知っているようだった。
「おまえ、友達少ないだろ。デリケートな話題をほいほい話すようなやつ、嫌われるよ」
「フンッ、情弱な人と関わるつもりはありません。九重Aさん、あなたはどうですか。今以上に強くなれますよ？」
「―――そりゃあ勿体ないお誘いだねぇ…」
フンッと吐き捨てるように言うAに円堂たちは一瞬ドキっとする。彼女を怒らせると、まさに怒髪天、般若という言葉がお似合いだ。
先ほどの風丸の言葉に鬼道は眉を潜めた。親が影山零治であることを後ろめたく思っている彼女は、自分の気持ちの整理を行ってから雷門イレブン全員に話そうと思っていたのを、目の前にいる男に晒し首にされた状態になってしまった。
―――Aは研��に対しより一層強い嫌悪感を覚えた。
「…円堂、試合を受けよう」
「A！ なにいってっ」
「こいつら言葉で納得するような状態じゃない」
「でも！」
矛を収めようとする円堂に対しAは振り返り微笑みかけた。
「―――大丈夫、信じてるよ」
その顔は研��に向けた嫌悪を物語るものではなく、ただただ純粋な穏やかな表情だった。そして円堂は彼女のその表情を幾度となく見て来た。そのたびに彼女は「大丈夫」「信じている」とただそれだけ伝えてくる。
何故かは分からないけれど、彼女のその言葉には【力】が宿っているように感じていた円堂。だからこそ彼女が大丈夫といえば大丈夫なのだ。そして彼女が寄せる信頼に応えたいと思えるのだ―――。
「―――分かった」
円堂が向き直ると、目を大きく見開きながらも強い眼光でAを睨んでいる風丸がいた。一瞬それに戸惑いつつも試合を受ける、と返答した円堂。
「やっとその気になりましたね」
「円堂、A！ 人間の努力には限界があることを教えてやる！」
先ほどとは打って変わって生き生きとした顔をしている風丸は宣言する。
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活字不足卍(プロフ) - ここで衝撃の事実パート2。好きな声優さんは緑川光デス！好きなガンダムはブルーディスティニー1号機！ (2022年6月9日 1時) (
レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
Rico(プロフ) - 本当にすいすい読めてしまいました。すごく面白いし、読みやすいです。これからもがんばってください！ (2022年2月9日 20時) (レス) @page23 id: 3a6a1a4cba (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - 世界編とかでもっとかっこ良くなってくるので、お願します。 (2022年2月9日 12時) (レス) id: e2ae709354 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - 凄く面白かったです。世界編楽しみにしてます。もう一度誰落ちアンケートしてほしいです。みんな (2022年2月9日 12時) (レス) id: e2ae709354 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 見てます！今でも更新される度見てました！とりあえずエイリア編完結おめでとうございます！更新が私の生きる糧なので続きもどうぞよろしくお願いします。 (2022年2月8日 16時) (レス) @page22 id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2022年2月4日 22時
