第300話・おわりのはじまり ページ17
「円堂」
「円堂！」
「風丸？ 染岡？」
ゴールラインでぶっ倒れている円堂を風丸たちが覗き込む。その光景は懐かしくもあり、無茶ばかりしている円堂を勇めるよくある雷門の日常の光景だった―――。
「宍戸、栗松、少林！ マックス、半田、影野！」
「…効いたよ…おまえのゴッドハンド」
「みんな！ 思い出したんだな！ やったー！ やったぞー！！」
一之瀬も西垣と握手をし、壁山は感動のあまり号泣する。
「A…おまえの説教も、だいぶ…効いた」
「弱い自分をどんなに否定しても、変えられるものじゃない。でも―――人は弱いままでも、前に進める。私はそれを知っている」
「ああ………ありがとう」
風丸からの感謝の言葉。いつもなら受け取ることはない。大袈裟だと一蹴するだろうけれど、今回は受け取っておく。
「どういたしまして」
これまでにないとびっきりの笑顔で言うAに毒気を抜かれる風丸は彼女に同じように微笑を返した。
「よーし！ 試合を続けるぞ！」
「「おお！！」」
他校の生徒はFFで戦ったことはあるが、練習試合以外で別々のチームとして戦ったことはなかった雷門イレブン。
背負うものも何もない久しぶりの純粋なサッカーに彼らは笑顔でボールを追いかけていた。そして試合は同点のまま終了した。
「よーし！ 円堂をドン上げだー！！」
「え、なんでっ！？」
綱海の提案に乗っかりA以外の面々が円堂に群がった。すると塔子が円堂に近づき「これはお礼だ！」と頬にキスしたのだ。勿論本人は顔を真っ赤にし、それを間近で見ていた風丸、立向居、栗松、半田らがフリーズした。秋と夏未の顔は青ざめた―――
「ひゅ〜モッテモテ〜〜」
「茶化すなよ〜！」
A、豪炎寺、鬼道、木暮、少林、目金、マネージャーたち以外が円堂をドン上げを始めた。
その光景を見ていた響木、雷門理事長、財前総理たちが呆れたようにけれどどこか嬉しそうに話をする。
「まったく、彼は一体何者なんだ…」
「決まってるでしょう。世界一、いや宇宙一のサッカーバカだ！」
「彼にとって、最高の誉め言葉だな！」
「みんな！！ サッカーやろうぜ！！」
「「おおー！！」」
第301話・エンカウント→←第299話・ダークエンペラーズ戦 その9
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活字不足卍(プロフ) - ここで衝撃の事実パート2。好きな声優さんは緑川光デス！好きなガンダムはブルーディスティニー1号機！ (2022年6月9日 1時) (
レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
Rico(プロフ) - 本当にすいすい読めてしまいました。すごく面白いし、読みやすいです。これからもがんばってください！ (2022年2月9日 20時) (レス) @page23 id: 3a6a1a4cba (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - 世界編とかでもっとかっこ良くなってくるので、お願します。 (2022年2月9日 12時) (レス) id: e2ae709354 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - 凄く面白かったです。世界編楽しみにしてます。もう一度誰落ちアンケートしてほしいです。みんな (2022年2月9日 12時) (レス) id: e2ae709354 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 見てます！今でも更新される度見てました！とりあえずエイリア編完結おめでとうございます！更新が私の生きる糧なので続きもどうぞよろしくお願いします。 (2022年2月8日 16時) (レス) @page22 id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2022年2月4日 22時
