第190話・イプシロン改戦 その6 ページ2
「何が足りないっていうんだ…俺はどうすれば…」
ポツリと言葉を零す円堂に立向居が声をかける。
「円堂さん、後半が始まります」
「あ、あぁ…」
重い足取りで大介のノートをベンチに置いた円堂に立向居が俯きながら、再び名前を呼ぶ。
「円堂さん…感じたことを言ってもいいですか…？」
「ああ、何だ？」
「…正義の鉄拳はすごい技です。見ていても欠点があるとは思いません」
けれど立向居は「ただ…」と続ける。
「初めてマジン・ザ・ハンドを見たとき、あまりのすごさに雷みたいな衝撃が身体に走ったんです！ でも…正義の鉄拳にはそんな衝撃みたいなものを感じませんでした。何というか…ライオンはライオンでも、まだ子供を見ているよう…というか…」
「こども…」
「すみません、感覚的なことしか言えなくて…」
俯いて謝罪する立向居に「ありがとう」と声をかけ、後半も頑張ろうと肩を叩いた円堂。
そして雷門イレブン、イプシロン改共に全員がポジションに着く。
「ここまでだ。私のお前たちに対する興味はなくなった」
デザームの言葉に円堂たちは、どういうことだ？ と首を傾げた。
「よって、今からはお前たちを潰しに行く。覚悟しろ」
ピーッと後半戦を開始するホイッスルが鳴る。
「いくよ、リカ」
「任しとき！」
Aのキックオフからリカへ。ドリブルで上がるリカにデザームがあっという間もなくボールを奪い去った。
「早すぎや！」
「前半よりスピードアップしてる！」
鬼道、一之瀬、立向居がブロックに入るがいとも簡単に蹴散らし一気にゴール前まで迫っていく。
そして再びデザームのグングニルに放たれる。
「�爛哀鵐哀縫覘瓠�」
「簡単にはやらせないよ！」
塔子のザ・タワーと壁山のザ・ウォールがグングニルを阻むがそれも容易く打ち砕くグングニルの威力たるや。
「�狎亀舛療慣��瓠�！」
2人の必殺技で威力が落ちていると思えばそんなことは一切なく、前半よりも威力のあるグングニルが正義の鉄拳を破られた。
「入れさせねえ！！」
綱海がゴール前に飛び込みボールを腹で抑え込む。しかしグングニルの威力は未だに衰えず。
「舐めんなぁ！」
と叫んだ綱海。ゴールポストを利用しボールを止めてみせた綱海。
彼が止めたボールはコロコロと転がり円堂が抱え込んだ。
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レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 続きが読みたい!!(クソデカボイス) (2021年2月27日 15時) (レス) id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
田中優香(プロフ) - 楽しみ過ぎる(豪炎寺の復帰はアツいね) (2021年2月26日 1時) (レス) id: da5dc9d8d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2021年2月26日 0時
