第191話・イプシロン改戦 その7 ページ3
「綱海、大丈夫か？」
「へ、へへっ…これくらいどうってこと…ッみんなで守って…勝とうぜ円堂！」
「綱海……うんっ」
グングニルを止めてみせた雷門に「潰し買いがありそうだな」とさらに興が乗るデザーム。
観客席で見ている土方も見ているだけなのは、もどかしいのか「俺もあそこでサッカーしてぇ」とつぶやく。隣の少年もまた膝に置かれた手をギュッと握った。
再びデザームの突進が始まる。止めようとする雷門をものともせず吹き飛ばしていく。
「行くぞ！�爛哀鵐哀縫覘瓠�！」
「�狎亀舛療慣��瓠�」
だが三度正義の鉄拳は粉砕される。真っ直ぐ雷門ゴールへ入ろうとしたグングニルを鬼道らが人の壁となりゴールを防ぐ。
「みんなっ…！」
―――この後、どういった展開になるのか知っている。けれどAの脳裏によぎるのは、ジェネシス戦でのこと。
再び雷門イレブンが崩壊してしまうのではないか、という恐怖心。
A以外の選手が全員倒されている中、ボールはデザーム方へと転がっていく。そこへAがタイタン、ケイソンのマークを振り切りデザームへスライディングをした。
「出てきたな、九重A！」
「時間稼ぎはする。デザーム、お前の興味なんてもので私たちを振り回さないでももらおうか！」
「少なくともお前への興味は私にはない！ だが強さだけは誉めてやろう！」
「上からものを言うな！」
Aのタックルをものともしない。さすがの彼女も体格の差による身体機能は埋められない。
「A…」
震える身体で立ち上がろうとする円堂。
センターライン付近でやり合うAとデザーム。デザームのテクニックも然ることならA相手に上手く避けている。
だがAも前述通り、ただ時間を稼いでいるだけに過ぎない。確かに円堂たちに隠し事をしないということは約束をした。けれど本気を出すとは言っていない。
彼女は心の底でデザームを嘲笑っている。円堂たちへの興味が削がれたなどと、よく言えたものだと。彼らの成長速度は日を追うごとに増しているのだから。
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活字不足卍(プロフ) - 若いうちにやってみたいことの一つとして、バンジージャンプがある。でも咄嗟に腰が引きそうw (2022年6月9日 1時) (
レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 続きが読みたい!!(クソデカボイス) (2021年2月27日 15時) (レス) id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
田中優香(プロフ) - 楽しみ過ぎる(豪炎寺の復帰はアツいね) (2021年2月26日 1時) (レス) id: da5dc9d8d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2021年2月26日 0時
