第093話・真・帝国学園戦 その4 ページ47
「説得なんて無理無理。奴らは心から勝利を望んでいる、勝ちたいと願っているんだ」
どこからかボールを持ってきた不動は鬼道に語り掛ける。鬼道は歯を食いしばる。
「シュートしてみろよ」
不動からボールが鬼道に渡される。
「━━━━━━ッ！！」
鬼道の怒りも頂点に達したのか、不動に向かってシュートを撃つ。だが彼は軽くトラップをして受け止めた。鬼道に負けないテクニックの持ち主だ。
不動はそのまま雷門のゴールへ向かう。だが鬼道が激しくマークをする。
「何故だ！！ 何故アイツらを引き込んだ！！！」
「俺は負けう訳にはいかねえんだよ！！」
鬼道、不動がお互い熱くなり一歩も退かず、譲らず激しくぶつかり合う。すると不動のユニフォームから紫色に光る小さな石が。
それを見た瞳子は、目を細めた。
鬼道と不動ががボールを同時に蹴るとボール跳ね上がった。
勝負は互角。そして試合は前半を終了した。
前半を終えた佐久間と源田。
禁断の技と称されるものを一度しか使っていないにも関わらず息切れが激しく、冷や汗を掻いている。
「2人の為にも、試合を中止した方がいいのかも…」
「そうだな、そうすれば禁断の技も使わずに済む」
「ダメだよ」
「何言ってるんだA！ 佐久間と源田を思えば…━━━━━━」
「2人の為にも、私たちはこの試合で勝たなきゃいけない。
それにここは海上だ…私たちに逃げ場なんて端からない。
わだかまりが残るのは……辛いことだから…」
「！…A」
「Aさんの言う通りよ、試合中止は認めません」
Aの意見に同意したのは瞳子だ。
「監督…」
「後半は私の指示に従ってもらうわ。吹雪くんはFWに戻って。
みんな勝つためのプレーをしなさい」
「それじゃあ佐久間くんたちが…」
「これは監督命令よ！ 私の目的はエイリア学園を倒すこと。
この試合にも負けるわけにはいかない！」
瞳子の言うことは最もだった。本来であれば次のイプシロンとの戦いに備えなければいけない。この時期に━━━━━━負けなど許されないのかもしれない。
「試合を続けよう」
「鬼道！」
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活字不足卍(プロフ) - ｱﾘｶﾞﾄｰｱﾘｶﾞﾄｰ 今日もコーラが美味い！ (2022年6月9日 1時) (
レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 54話はた○く細胞のことですよね？それにしても本当にこの小説好き!! (2021年1月25日 20時) (レス) id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 作者さん、ボロくそ分かるぞそれv2さすがにそこまでは、いかないけども確かにさっくん(佐久間)も好きじゃ。でもね我の最推しは、神様仏様 "照美様" です！！(語彙力なくてすみません) (2019年8月8日 10時) (レス) id: baae3e32b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2019年7月31日 0時
