第210話・差し入れ ページ31
イタリア戦が近づくにつれ練習も激しく、厳しくなっていく。
4人で攻守に別れ練習をする中、最後の豪炎寺たちは上手くゴール前まで持ち込み、虎丸がシュート打った。
普段は豪炎寺や他FWを頼りにすることのが多い虎丸が、自らの判断でシュート打ってくることは珍しく、
豪炎寺からも「いい判断だ」と褒められ、嬉しそうにしていた。
本日のお昼は、良い天気のため外でサンドイッチ。
なんでも冬花が1人で作ったそうだ。
「へぇ〜、これふゆっぺが作ったのか！｣
｢はい、ぜーんぶ1人で！｣
｢あまり自信ないんだけど…｣
照れる冬花にみんな口をそろえて「美味い美味い」と頬張る。
「料理上手！ いいお嫁さんになるね〜、私と結婚しないか？」
「え、いや…あのっ」
Aの冗談を真に受けてしまう冬花は、再び照れてしまう。
そんな彼女の冗談はさておき、春奈がなにやら「とっておき」の差し入れがあるようだ。
「日本にいるみんなからの手紙よ！｣
と秋が紙袋を持ってきた。
｢わあ！ 見せてください！｣
サンドイッチを食べ終わり、それぞれ宛名で書かれた手紙を受け取って行く。
中にはもちろん、チームメンバー全員へのものもある。
「どうぞ、Aさん宛てです！」
「お？ 私宛て？ 何だろう、ファンレターかな〜？」
春奈がいくつかの手紙を手渡してくれた。
祖父母とお世話になっている商店街の人たちからの手紙の中から、九重家からの手紙があった。
「！」
自身への手紙を夢中で読んでいる仲間たちから少し離れ、ひっそりと手紙を読むA。
内容は、九重家現当主である大叔父の竜広からだった。
『拝啓、
九重A様におかれましては、ますますご健勝にてご活躍のことと存じます。
さてフットボールフロンティアインターナショナルで特別選手枠として日本代表の前線に立ち、九重家の血統がより優秀であることの証明をする形になり、竜司も大変お慶びです』
と続いていた。
正直なところ「うわあ」と引いたA。
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活字不足卍(プロフ) - ごめんちゃい………でも頑張って10月中に出すよ！ (2022年10月21日 23時) (
レス) id: 251c6e8c34 (このIDを非表示/違反報告)
活字不足卍(プロフ) - 極端に言うとほぼ今日から書き始めました (2022年10月21日 23時) (レス) id: 251c6e8c34 (このIDを非表示/違反報告)
雪女 - 更新楽しみにしてます。 (2022年10月9日 21時) (レス) id: 883542d863 (このIDを非表示/違反報告)
フラッペ(プロフ) - お仕事大変なのに更新ありがとうございます。生きる糧なので続きを期待して待ってます！ (2022年10月8日 18時) (レス) @page37 id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
夜空(プロフ) - 続き楽しみにしてます。頑張ってください。 (2022年10月8日 14時) (レス) @page37 id: 9767c8e410 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2022年9月22日 21時
