第155話・皇帝ペンギンX ページ20
「九重Aは活躍が見られませんね」
「まだ試合は始まったばかりだ。これからだよ」
試合を観戦しつつ、彼女の活躍に期待を寄せる人物たちがいる中、試合は進む。
ボールはインディゴからデモーニオへ渡る。
不動が追いかける。
「お前たちの様な二流品が、総帥の作品だっただと？ 悪い冗談だ！」
「なにィ！？」
煽られた不動はデモーニオにスライディングをするが軽くジャンプされ躱される。
「俺たちチームKこそ、総帥の理想！ 究極のチーム！」
宣言したデモーニオはゴール前に止まる。
「そしてこれが、究極のシュートだ！！」
指で輪っかを作り、高らかに掲げ、口へ加え指笛の高い音がフィールドに響いた。
地面から黒い体毛のペンギンが5匹現れ、デモーニオに足に食らいつく
「皇帝ペンギン……X！！！」
ミサイルのようにゴールへ突進するシュート。
円堂が必殺技を発動する前に、
皇帝ペンギンXは円堂の脇腹を抉るようにゴールへと一緒にシュートした。
チームKが先取点を上げた。
「円堂！」
｢円堂！ 大丈夫か！？ 円堂！｣
フィディオとAが円堂に駆け寄る。
｢今の技は…｣
｢皇帝ペンギン1号…｣
「いや、威力はそれ以上だ…！」
佐久間の声は震えていた。
皇帝ペンギン1号の恐ろしさを知っているからこその動転だった。
｢威力はそれ以上のはず…なのにあいつは…｣
｢ふんっ…打つだけで消耗する、未完成な技と一緒にするな」
吐き捨てるように言うデモーニオに驚きを隠せない鬼道たち。
「究極のペンギン…それが、皇帝ペンギンX。そして俺が、究極だ！｣
｢これが、チームK…｣
｢私はこのチームで世界の頂点を極め、全てのサッカーを否定し、破壊する！
お前たちは決別した過去に、未来を破壊されるのだ！｣
オルフェウスのキックオフで試合再開。
Aがドリブルで上がって行く。そこへデモーニオが前に立ち塞がる。
「お前のような出来損ないがあの方の娘だとは、総帥の面子も台無しというものだ！」
「……あ？」
「お前は弱い。どんなに世界から評価されようと、この俺には敵わない！！」
激しいショルダーチャージがAを襲い、
踏ん張っていたAもデモーニオの勢いに押し負けてしまう。
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皇(プロフ) - 一番最初から全部読みました。最高です。しかもまだまだ続く…！やっと追いついたので本日の一言も始めてみましたがとても面白かったです。これからも更新頑張ってください！✨ (2022年9月22日 9時) (
レス) @page38 id: 84ae00d6d7 (このIDを非表示/違反報告)
フラッペ(プロフ) - 本日の一言が好きすぎる (2022年9月14日 23時) (レス) @page23 id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2022年9月11日 16時
