第152話・ずるいよ ページ17
━━━━━私と別の道を行く事など、出来る筈もない
『そんな事はない！』
━━━━━━お前が忘れているだけだ。……見ろ、デモーニオの姿を。
デモーニオが映る。その姿は、帝国学園サッカー部に所属していた鬼道そのもの。
━━━━━━お前が忘れた物、お前が失った物だ。
『俺は何も忘れていない！！ それどころかアイツらと出会ってより多くのものを得た！
仲間と勝つことの本当の意味と喜びを、俺は知ったんだ！！』
━━━━━━それが、お前の目指していたサッカーなのか？
『えっ』
━━━━━━仲間などお前には必要ない！！
より完璧に試合を動かし、より完璧に勝利する最高の作品……。
フィールドの帝王。それがお前だ！！━━━━━━鬼道！
『ちっ、違う！』
━━━━━━抗う事など出来ん。
私の意思は、お前の中に刻み込まれているのだ……私がそう創り上げたのだからな。
『そうか…俺は……』
━━━━━━そうだ。お前は…
『この人からは…』
━━━━━━私からは…
「っ…ずるいよ」
「！！」
酷く、悲しい声が影山の闇に取り込まれそうになった鬼道の耳に届いた。
その声は鬼道を闇の中から覚醒させるのには十分なほどハッキリし聞こえた。
声の主を闇の中から探す。
そこには、小さな手のひらで覆った黒い髪の幼い女の子がぺたんっと
座り込み肩を震わせ泣いていた。
近くには割れた写真立てが裏返り転がっていた。
『…A…？』
第153話・どうして…？→←第151話・デモーニオ・ストラーダ
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皇(プロフ) - 一番最初から全部読みました。最高です。しかもまだまだ続く…！やっと追いついたので本日の一言も始めてみましたがとても面白かったです。これからも更新頑張ってください！✨ (2022年9月22日 9時) (
レス) @page38 id: 84ae00d6d7 (このIDを非表示/違反報告)
フラッペ(プロフ) - 本日の一言が好きすぎる (2022年9月14日 23時) (レス) @page23 id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2022年9月11日 16時
