第151話・デモーニオ・ストラーダ ページ16
ロッソと見せかけベルディオへのパスがデモーニオから渡る。
「貰った！」
佐久間が前に出て奪おうとした。だが、ボールはベルディオを越えロゼロに渡った。
「まさか、コイツも囮だったのか！？」
戸惑う佐久間を尻目にデモーニオはゴールへ迫る。
ベンチでは不敵に笑う影山の姿。
「私の手を離れたお前達は、やはりこの程度。見るが良い！
お前たちが知らぬ間に、私の作品はここまで進化した。鬼道より鋭く━━━━」
アンジェロが抜かれ、
「鬼道より速く」
マルコとベントは追いつけず
「鬼道より強い！」
ガタイのいいアントンが止めに入るが、それすらも鬼道に似た体格のデモーニオが弾いていく。
「これが、デモーニオ・ストラーダだ！」
ついに円堂の守るゴールまでたどり着いたデモーニオはシュートを放つ。
円堂が横っ飛びでボールを止め、何とか凌ぐことが出来た。
試合が始まって2分もたたずにゴール前まで攻め入られてしまった。
円堂からのゴールキック、中盤へボールを蹴り上げる。
佐久間がボールを受け取り、ドリブルで上がろうとしたが、鬼道がフラフラと立ち止まってしまった。
「どうしたんだ？ 鬼道？ 鬼道！！」
どんなに呼びかけても鬼道からの反応は一向に返ってこない。
痺れを切らした佐久間が鬼道に向かってパスを出す。
「━━━━しっかりしろ鬼道ォ！！」
「！！」
「おまえがゲームメイクをしなければ奴らに勝てないぞ！！」
「あ、ああ…」
「………」
ドリブルを始める鬼道を、右サイド見ていたAは同じようにチームKの陣内へ攻め込む。
ドリブルをしているにもかかわらず鬼道の心は、どこか他所に在り隙だらけだった。
まるでプログラミングされた行動に従っている人形か、ロボットのようにも見えた。
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皇(プロフ) - 一番最初から全部読みました。最高です。しかもまだまだ続く…！やっと追いついたので本日の一言も始めてみましたがとても面白かったです。これからも更新頑張ってください！✨ (2022年9月22日 9時) (
レス) @page38 id: 84ae00d6d7 (このIDを非表示/違反報告)
フラッペ(プロフ) - 本日の一言が好きすぎる (2022年9月14日 23時) (レス) @page23 id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2022年9月11日 16時
