第147話・面白いやつ ページ12
「俺さ、この島に来て最初にフィディオと出会ったんだ。
━━━━━━世界にはこんなすげぇやつがいる！ こんな奴らと試合が出来ると思って、
ずっとワクワクしてたんだ…！
俺はみんなと世界の舞台で戦いたい！ そのため力になりたいんだ！
俺たちは、世界一を目指すライバル同士！ 敵とか味方とか関係ない！」
円堂の裏表のない純粋なその言葉は、オルフェウスのチームメンバーにも届いたようで
「分かった。おまえたちを信じよう」
とブラージと円堂は握手をし互いに自己紹介をした。
「GK同士の絆ってやつ？」
「正直安心したよ…最初はどうなることかと思ったけど」
フィディオがホッと胸を撫で下ろす。
「円堂って面白い奴でしょ？」
「！……なるほど。きみほどのプレイヤーが彼とサッカーをしている理由がよく分かったよ」
「きみほど、て言われるほどじゃないよ、私。それにね、私の楽しみの一つ」
「？」
「円堂たちの成長を見届けること。
━━━━━━私は、円堂とサッカーがしたくて、サッカーを始めたんだ」
そしてその夜は、オルフェウスの宿舎に泊まらせてもらった。
円堂は響木に影山が入島している可能性があると、伝えた。
危険なことは承知だが、今はアルゼンチン戦に備えてみんなを不安にさせるわけにはいかない。
翌日、完全に高くなる前にグラウンドに整列する今回の相手チームに
向き合うオルフェウスと円堂、鬼道、佐久間、不動、Aの5人。
「……逃げなかったか」
白い上等なスーツに袖を通した金髪の長い髪を高い位置で束ねた背の高い男、
ミスターKと名乗るイタリア代表の新監督。
「約束です！ 俺たちが勝てば、イタリア代表の座は返してもらいます！」
「無論。━━━━だが、そいつらは？｣
「俺たち日本代表イナズマジャパンのメンバーです！」
「負傷したメンバーに代わって、彼らが出てくれると言ってくれてます！」
すると「ふっ」を面白そうに笑い出したミスターK。
「帰ってきたか。鬼道、私の作品よ」
振り返ったミスターKは、かけているサングラスや髪色は違えど、
その風貌に誤魔化しなど効くはずもなく━━━━━━紛れもなく、ミスターKは影山零治であった。
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皇(プロフ) - 一番最初から全部読みました。最高です。しかもまだまだ続く…！やっと追いついたので本日の一言も始めてみましたがとても面白かったです。これからも更新頑張ってください！✨ (2022年9月22日 9時) (
レス) @page38 id: 84ae00d6d7 (このIDを非表示/違反報告)
フラッペ(プロフ) - 本日の一言が好きすぎる (2022年9月14日 23時) (レス) @page23 id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2022年9月11日 16時
