だぁかぁらぁ！俺は厨二病じゃねぇ！

嫌だな ページ44

Aサイド




でもね。


そう言って太宰治は、笑った。




太宰「あの子は死なせない」




自分が刮目したのが判る。


ここに誰も居なくてよかった。




太宰「探偵社総出で、あの子は守る」



中原「…そりゃァまた、何でだ」



太宰「あの子と会ったことがあるかい」




中原中也は首を横に振る。




太宰「会えば判るさ。あの子の目は、１度死を覚悟した目だ」




死を覚悟した。


何時のことだろう。


どうしようもなく死にたかったあの時か、


それとも、轢かれる直前の、あの時か。




太宰「あの子の目に、光を差してみたい。あの子は笑わない、笑わせてみたい。あの子は屹度、私たちの持っていない何かを、持っているよ」




何か、とは。考えなくても悟った。


これ(神との意思疎通能力、転生特典 etc)だ。


沢山ありすぎる。だから、殺される。




『…嫌だな』




殺されたくは、ないな。


いつの間にか、太宰治の独壇場だった。


太宰治が死ねばマフィアの秘密がバラされ、


中原中也が処罰される事。


しかも逃亡幇助の隠蔽のために、


彼は情報の在処を吐かされた。




中原「…用を済ませて消えろ」



太宰「どうも」




次の瞬間鏡に映ったのは、


眼帯をつけた俺だった。


へなへなと、その場にへたり込む。


なんで俺なんかを、


ポートマフィアは狙うんだ。


武装探偵社は守るんだ。




『ッ俺は…！』




俺は、貴方たちの生活(原作)を捻じ曲げたくないから。


頼む、頼むから。




『放っておけよ…！！』




、

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