何してる？ ページ38
Aサイド
…どうしてこうなった。
今現在、電車に揺られている。
俺と中島敦、あと…
中島「あの、僕たち必要ですかね…？」
江戸川「当たり前だろう！だって僕、電車の乗り方わかんないし！」
自他ともに認める名探偵、江戸川乱歩。
彼は日本きっての推理小説家。
名探偵というのは恐らく本当だろう。
たださ、たださ？
電車の乗り方くらい知っててもいいだろ…！？
中島「あ、そろそろですよ」
目的地を告げるアナウンスが鳴る。
電車を降り、駅を出て少しの河川敷。
「遅いぞ探偵社！」
そこには腕組みをした刑事が立っていた。
近くには警察官と見られる人。
ぺこりと軽く会釈をする。
刑事の名は箕浦。彼は厳しい顔で告げる。
箕浦「本件はうちの課が仕切る。貴様ら探偵社は不要だ」
江戸川「莫迦だなぁ、この世の難事件は須く名探偵の仕切りに決まっているだろう」
…誰が、殺されたんだろう。
その問いに答えるかのように、
箕浦が低い声で言う。
箕浦「殺されたのが…俺の部下だからだ」
警察官が、ブルーシートを外した。女性だった。
青白い顔が、彼女の死を物語っていた。
初めて見た、死体なんて。
女性は今朝川を流れていた所を発見された。
胸部を三発撃たれ、殺害時刻、時刻は不明。
犯人の目星はなし、交際相手もなし。
江戸川「それ、何も分かってないって言わない？」
判る、そうだよな江戸川乱歩！！
箕浦「だからこそ素人あがりの探偵になど任せられん。さっさと…」
突然、川を捜索していた者が声をあげた。
なにかが網に引っかかったらしい。
「ひっ、人だァ！」
人ぉぉぉ！？第二の被害者…
じゃ、ないな、これは。
『…何してるんだ』
居なかったからまさかとは思ってたけど…
んな事あるかよ！！
『太宰治』
太宰「あれっ、今何気に初めて名前呼ばれた気がする」
今はそれどころの話じゃないんだけど？
、
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 39人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
シラス（作者の別デバイス） - めろんさん» コメントありがとうございます！励みになります！！ (2023年1月7日 13時) (
レス) @page36 id: a7b57ade6c (このIDを非表示/違反報告)
めろん - んぎゃぁぁ…このお話大好きですｯｯ…これからも応援してます!!( *¯ ꒳¯*) (2023年1月6日 15時) (レス) @page35 id: 6bd235151c (このIDを非表示/違反報告)
シラス（作者の別デバイス） - 無花果さん» コメントありがとうございます！お名前を見た瞬間に芥川さんが浮かんだ作者です。更新頑張りますね！ (2023年1月5日 12時) (レス) id: a7b57ade6c (このIDを非表示/違反報告)
無花果(プロフ) - あけましておめでとうございます!私女性なので男主は読みづらさと少し共感できないところが多かったのですが、とても読みやすくて面白くて、厨二病の演出に携帯見ながら爆笑してます!1月5日にBS11で4期始まりますね!更新応援してます! (2023年1月4日 19時) (レス) id: 2c86921cab (このIDを非表示/違反報告)
シラス（作者の別デバイス） - Ohataさん» 返信遅くなりました、作者です。コメントありがとうございます！ (2023年1月2日 11時) (レス) id: a7b57ade6c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：(°∀。)ｼﾗｽｩｩｩ!! | 作成日時：2022年12月19日 14時
