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『さとみさんって、彼女とか居ないんですか?』

さ「え?」

『いや、綺麗な顔だし、カッコいい声だし。モテそうだったんで!』

さ「うーん、居ないけど。」

『そうなんですね。意外です!』

さ「何?Aちゃんが俺の彼女になる?」

『もう、何言ってるんですか!人をからかうのはよくありませんよ!』

さ「からかってるつもりじゃないんだけど。」

『また、そういって!』

 あーあ。

 せっかく頑張ったんだけど。

 やっぱり、彼氏とか居るんだろうな。

 俺なんかが、隣には似合わないんだろうな。

 はぁー。片想いって辛いんだな。

な「ごめん!お待たせー!」

さ「あっ、なーくん。」

『社長!では、私はここで。』

な「ありがとう!Aちゃん!」

さ「あー。ありがとね?」

『いえいえ!』

 Aちゃんが、仕事場に戻る。

 あー、早く戻って欲しかったのに。

 いざ戻られると、寂しいな。

な「じゃあ、俺の部屋に行こうか。」

さ「ハイハイ。」

 えーっと、今日は動画の相談だったかな。

 明日は、放送の事についてでいいか。

 出来るだけ一緒に、Aちゃんのところに居たい。

な「ねえ、さとみくん。」

さ「何?なーくん。」

な「この頃、会社によく来るよね。」

 やっばい。どうにかして誤魔化さないと。

さ「あー、この頃心配事が多くてさ。」

な「ふーん。」

な「さとみくんがよく会社に来るのって、Aちゃんが入ってきたときからだよね。」

さ「あー、たまたまじゃない?」

な「そっかー。もりさん悲しい。」

さ「え!?何で?」

 上手く誤魔化せたくない?

 なのに、何でなーくんが悲しむの?

な「もう、バレバレだって。何年一緒に活動してきたと思ってんの?」

さ「えぇー!?バレてたの?」

な「何?Aちゃんのこと好きなの?」

 本当に、俺たちのリーダーは最強だな。

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作者名:陰の陰キャ | 作成日時:2022年2月24日 15時

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