虹はいつか消えるもの【REBOEN!】 (ページ39)

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約束の最終日。

「で、できたー！」

次の日から何食わぬ顔で来た獄寺と共に緊張しながらなんとか絵は完成した。

獄寺のファンクラブにモデルを頼み四日間二人きりで会ってたなどがバレれば問いただされるか処されることは間違いないため絵の内容はギリギリ獄寺とわからぬように施されていた。

「あー疲れた…。」

ソファーに座り込む或。

「無理矢理四日で描きあげたんだから大したもんだな。」

「でしょ〜…。約束守らないとお礼何言われるかわかったもんじゃ……ない、か、ら…。」

初日のことを思い出し赤くなりもごもごし始める或。

「…。」

ふと獄寺の方へと視線を向ければ獄寺も顔を赤くしていた。

「…し。」

「え？」

「飯。」

「飯？」

「飯を食わせてくれたらそれでいい。」

「…ふふ。」

獄寺の言葉に一瞬ぽかんとするもすぐにくすくすと笑う。

「わかったよ、少し待ってて。」

或は腕まくりをし、台所へと向かっていった。