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「…。」

獄寺の帰宅後、微調整をしようと絵の前に座る或。

だが玄関での出来事が頭から離れず、口をぽかんと開けたまま筆が進まない。


あれは夢？それとも現実？夢にしては唇の感触いまだに残ってるし、現実にしてもあの沢田君一筋な獄寺君が私なんかにキスをする？？？けどだったらこの感触は？


頭の中がグルグルしている。

それと同時にドキドキと鼓動が止まらない。

「変だな私…。今までこんなことなかったのに……獄寺君…。」

自身の唇に触れ、そっとなぞる。


「好き……なのかな…私、獄寺君のこと…。」

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作者名：のらまる | 作成日時：2021年3月24日 23時

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