虹はいつか消えるもの【REBOEN!】 (ページ34)

今日:8 hit、昨日:17 hit、合計:20,623 hit

32 ページ34

「お腹空いたけど…お金ないし…今日は寝とこ…。」

ぎゅるるるると或の腹の虫が部屋中に鳴り響く。

度重なる出費に食費がなくなってしまった。

食べ物を買うことができないため水を飲み、空腹を紛らわせようとするも空腹はますます主張する。

お金が送られるまであと三日ほど。

耐えきるためにも或はどこにも出かけず眠ることを選んだ。

「へー、あれがそうなのかリボーン。」

「そうだぞ。」

「普通の…まあ死にかけてるがどこも特別感はないようだな。ほんとに二代目なのか？」

「ああ、正真正銘だ。雲雀と対峙させたらドンピシャだったからな。」

「お前な…もし何かあったらどうしてたんだ。」

「ならないぞ。俺の勘は当たるからな。」

「ったく…しかし妹分が死にかけてるのは見逃せないよな。九代目には後で言っておくか。」

「や…やった〜！今月は早くお金が送られてる〜！！」

朝起きるとポストに入っていた封筒。

中身は生活費となるお金が入れられていた。

或は早めのお金に喜んだ。

「あれだけ喜ばれると嬉しいもんだな、ロマーリオ。」

「そうだな、ボス。」

物陰からツナの兄貴分、ディーノとロマーリオは或を見ながら互いに笑いかけた。