虹はいつか消えるもの【REBOEN!】 (ページ32)

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「はー…なんかどっと疲れた…。」

海水浴に誘ってくれた了平と合流した或達。

合流したのはいいが了平に手伝って欲しいと頼んだガラの悪いライフセイバー達に絡まれ、何故か勝負をすることになった。

勝負は三対三の遠泳。

山本、獄寺と泳いで行ったが二人が帰って来ないまま勝負はツナへとバトンが渡った。

その途中溺れている小さな女の子をツナが見つけ、救出した。

ツナが岸に上がったと同時にライフセイバー達のこれまたガラの悪い仲間による足止めが発覚した。

無茶苦茶にも近いこの一連の流れは一、二時間程とは言え、心身ともに疲労は避けられないものだった。

その後泳ぐ時間がなくなってしまい、帰る準備をしていた。

「せっかくの海なのに泳ぐどころじゃなかったね。」

「まあな。」

「水着も無駄になっちゃった。」

恥ずかしかったとはいえせっかく買った水着は海で泳ぐことなくただ着ただけとなってしまった或は少し残念そうにしていた。

「…似合ってたんだからいいじゃねーか。」

「え？」

「何でもねーよ。ほら、さっさと着替えてこい。」

「う、うん。」

獄寺の最初の言葉は聞こえなかった或ははてなマークを頭に浮かべながら私服に着替えに更衣室へと向かった。

「………何であんなこと言っちまったんだ、俺。」

獄寺の顔は誰にも見られることなく、赤く染まっていた。