虹はいつか消えるもの【REBOEN!】 (ページ31)

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「おまたせー。」

「ぜぇ…ぜぇ…。」

或は結局ツナ達の前へと連れていかれてしまった。

必死に抵抗していたのか息が上がっている。

「だ、大丈夫？瀧本さん。」

「嫌だって…言ったのに……京子とハルが…無理矢理…。」

「けっ、そんな嫌だったら来なきゃ良かったんだよ。」

獄寺は不満げに言う。

「…だって誰かと海で遊ぶのなんて…初めてだったから…。」

「っ！あーそうかよ！！」

或の見慣れぬ恥ずかしさと悲しみの表情や水着姿に獄寺はドキッとなり、髪をぐしゃぐしゃとかきむしればそっぽを向いてしまった。

「瀧本さんは誰かと遊んだことがないの？」

ツナが尋ねる。

「ない。家でも一人だし、学校でも友達の作り方なんてわからなかったから。」

「…。」

周りがシーンとなる。

だが、京子とハルは或の肩に手を置き

「でももうこれで。」

「ハル達がいるから寂しくありませんよね！」

笑顔で言った。

「…うん…ありがとう。」

或はつられて笑顔になりながら、二人にお礼を言った。