虹はいつか消えるもの【REBOEN!】 (ページ30)

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「恥ずかしいんだけど…。」

「そんなことないよ、似合ってるって。」

「そうですよー。」

時は流れて今は夏。

ライフセイバーの手伝いをしに来ている了平からの誘いでツナ達は海水浴に来ていた。

或も誘われ、来たのはいいが水着など水泳の授業以外着たことがないためツナ達の前に出るのを躊躇していた。

ましてや海水浴用の水着なんて持っていなかった。

それを理由に一度は断ったが京子とハルに連れられ、水着を選ばされ、今に至る。

いつもの三つ編みはお団子にし、花柄の水着と花飾り。

いつもとは違う格好に或は恥ずかしさを覚えていた。

さらに加えて、周りの視線とそれを男子友達に見せると言うのだからなおのこと恥ずかしさが加速していく。

「やっぱり無理だよ京子、ハル！引っ張らないで〜！」

ずるずると手を引っ張られる或。

京子とハルの二人に引っ張られているため全然抵抗ができていない。

「ここまで来て何言ってるんですか！」

「そうだよ！獄寺君に見せるために選んだんでしょ！」

「違うって〜！！」

或の声は海水浴場中に響き渡った。