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「リボーン君、この胡散臭そうなのが本当に医者なの？」
「そうだぞ。」
「あいつは…！」
シャマルを見て獄寺が声を上げた。
「知り合いなの？獄寺君。」
「うちの城の専属医の一人だった奴で。」
「城？」
一般中学生には聞くことの無い言葉が聞こえた気もするが或は一旦スルーすることにした。
「会う度に違う女連れてて妹だっつーから、ずっと兄弟が六十二人いると思ってた。」
「あははは！なんだそれ！？」
獄寺の話に山本は大笑いする。
するとシャマルは立ち上がり、獄寺の方を見た。
「よぉ、隼人じゃん。」
「話しかけんじゃねー！女たらしがうつる！スケコマシ！！」
大声を出す獄寺。
本当に話しかけられるのが嫌なのが目に見える。
「なんでーつれねーの。」
「Dr.シャマル！早く患者を診てくださいよ！！」
「そーだった、そーだった。死にかけの奴がいるんだってな。」
ツナの言葉にシャマルはようやく診察する気になったようだ。
「んーどれどれ。」
シャマルはなんの迷いもなく自然の流れでハルの胸へ手を当てる。
「キャアァァア！！！」
ハルは奇声をあげ、右ストレートをシャマルに食らわせる。
「ギャッ！」
壁まで吹っ飛んだシャマルはすぐに起き上がる。
「この元気なら大丈夫だ。おまけに可愛いときてる。」
「誰診てるんですか！！！」
「あー、すまねーすまねー。こっちだな。」
そう言うとシャマルは或の胸にも手を当てた。
「な…！何すんの！！」
「げふっ！」
シャマルの行動に驚いた或はハル同様容赦なく右ストレートをシャマルの頬に食らわせた。
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作者名：のらまる | 作成日時：2021年3月24日 23時
