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しばらくして辿り着いたツナの家。
結構一緒にいる割には或は初めて来る。
ピンポーンと少女がチャイムを鳴らし、慣れたように家の中へと入っていく。
或も共に中へと入ればちょうど階段の上からピンクの髪をした綺麗な女性が降りてきていた。
「あらいらっしゃい。今面白いことになってるわよ。」
女性はそう言い残し、台所へと消えていってしまった。
「面白いこと…？というか今の人沢田君のお姉さんなのかな…綺麗…。」
「さ、行きましょう。或ちゃん。」
「え、う、うん。えっと…。」
少女に手を握られ戸惑う或。
呼び返そうとするも少女の名前を知らないため言葉が詰まってしまう。
「あ、まだ名前を言ってませんでしたね。三浦ハルと言いますっ。」
「あ、よ、よろしく三浦さん。」
「ハルはハルでいいですよ！さ、ハルって言ってください！」
グイグイと或に顔を寄せるハル。
「ハ…ハル…？」
「はい！」
名前を呼ばれるとハルは嬉しそうに笑顔を向ける。
そんなハルに或は恥ずかしそうに下を向く。
「なんなんだよもう…。」
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作者名：のらまる | 作成日時：2021年3月24日 23時
