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24 SA ページ24







ジミンを好きになったのは、もう10年も前になる。

同じ大学のサークルに入ってきた1つ年下の彼に、私は瞬間的に恋に落ちた。

生気のない瞳も、気怠げな表情も、少し高めのその声も。

全てが私のストライクゾーンぴったりだった。









「失礼しま……あ」


SA「どうぞ?怪我?熱?」


「いや……」


SA「サボりは生憎だけど受け付けないわよ」


「じゃあ頭痛ってことで」









彼女はそう言うと、遠慮のかけらも見せずにベッドに横たわった。

どことなく、ジミンに似ているところがあると思う。









SA「ねえ。少し意地悪なこと言ってもいい?」









保健室には他に誰もいなかった。

私に背を向けるようにベッドに横たわる彼女にそう声をかけても、彼女はなにも言わなかった。









SA「私、ジミンのセ フレだったの」









私の言葉に、彼女のこめかみがピクリと動く。

どこか大人びている彼女にしては、子供らしい反応だった。

きっとこの子も、ジミンのことが好きでたまらないんだろうな、とそのとき悟った。









SA「安心して?今はもうそんなことしないし、私が交換条件で彼にしてもらってただけだから」









あれは保健医になって1年目の頃だと思う。

2人で飲みにいった夜、ジミンはいつになく酔っ払って私に初めてユジュさんの話をした。

ずっと片想いしていた幼馴染だということ、今はもうこの世にいないということ、自分が彼女を追い詰めたのかもしれないということ。









SA「……そして、Aという名前の娘が、彼女にはいたということ」









あのときジミンは泣きながら私に頭を下げた。

「Aのことを一緒に探してほしい」と。





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寧桜(プロフ) - Black_tir/ぶらっくてぃあさん» ぁぁあてぃあさん(勝手にあだ名呼びすみません!)T^T長い間本当に応援していただいてありがとうございました!!最後までドキドキしていただいて、血涙も流していただけたみたいなのでよかったですT^Tぐうたらな作者ですが、これからも応援していただけると嬉しいです (2020年6月7日 23時) (レス) id: dd19acd30f (このIDを非表示/違反報告)
Black_tir/ぶらっくてぃあ(プロフ) - 完結おめでとう御座います、寧桜さん!!ずっと寧桜さんの描くこの物語にドキドキさせられていました、、、!天才、、、!!!最高でした!!!(血涙) (2020年6月7日 21時) (レス) id: 504d08c85e (このIDを非表示/違反報告)
寧桜(プロフ) - ぽんさん» こんなにも長い間待っていただいてすみませんT^T本当にありがとうございます!頑張って完結させますよ〜!! (2020年5月17日 7時) (レス) id: dd19acd30f (このIDを非表示/違反報告)
ぽん(プロフ) - 待ってました!!更新頂きありがとうございます!!これからも応援しています。頑張ってください!! (2020年5月17日 0時) (レス) id: e6fe77fd74 (このIDを非表示/違反報告)
寧桜(プロフ) - ミサモさん» がんばります!T^Tもうしばしお待ちを。 (2020年5月5日 9時) (レス) id: 93c564e2cd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:寧桜 | 作成日時:2019年6月27日 16時

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