淡く、儚い、ブルー【2】

続 ページ5

理「･･･あのね、現役離れてるから弱いの、ぶっちゃけ！」


『理子ちゃん、理子ちゃん。それはいっちゃよくないやつじゃないかな？！』

哲「ウンウン、Aちゃん。声に出した
時点でフォローになってないからね」
　
あれ？

失敗しちゃった？



三「うんそれはわかるよ？なんで連れてきたのよ」

理「できるわけないのにいくって聞かないから！！」


ｏｈ…

理子ちゃんパパ…


三「…お父さんの敵イィーッ！！」


啖呵を切った三橋くんから仕掛け、
そこから血が飛び散りはじめる。


どっちの応援。そんな考えも頭にうかばなくて。


怖いはずなのに、ただただ目の前の闘いを
見ていることしかできなかった。


？「こらこら。やめんしゃーい」


突然響いたゆる〜い声。

ん？
開久さんの方から聞こえた気がしたけど、
喧嘩の途中にそんな声あげるわけないよね…？


？「道、開けんしゃーい」


その声と共に開久さん達の集団の真ん中から、ツッパリとスケバンが出てきて。


…って、むっくん先生達だ、よね？

伊藤くんのコスプレをした先生もいて
ちょっと面白い。


全員が横一列に並び、ポジションが確定したところでむっくん先生が声を上げた。




椋「お前らはァァア！！！
腐ったミカンです！！」




…え、あれ？
違うよね。金八先生そんな事言わないよね。
本人達に直で、『腐ったミカン』は言わないよね。


これはもはやニセ金八。

椋「腐ったミカンってどういうことかわかるか？
腐った…メロン、…や、桃…は。
腐りかけがいっちばん良い。美味しい」



反「えそれメロンと桃の話いります？
ミカンだけで言っちゃった方が」



椋「聞いて？聞いて？
メロンと桃は、腐りかけが美味しい。食べれる。でもミカンは食べれない。
それくらい強い言葉で今、お前達に言ってる。呼びかけてる」


反「ちょっと何言ってるか」


椋「…腐ったミカン共め！」


反「うんそれだけで良いと思います」


満足のいく答えがでたのか、落ち着くむっくん先生。



2回も変な人に邪魔された片桐さんは半分呆れているようにも見える。



すると、遠くの方からパトカーのサイレンの音が聞こえてきて。




椋「え、警察？なんで？」

坂「私が呼んでおきました」




得意気な坂本先生と、もう少し金八先生を楽しみたかったむっくん先生。



さすがにまずいと思ったのか、三橋くんに食ってかかろうとする片桐さんを抑える開久さん達。



三「…俺らも逃げるぞ」

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