今日もあなたに伝えます。6 (ページ37)

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廉「じゃぁな。ありがとう」

平野先生「おう。勉強しろよー」

そう言って
先生は車を走らせた。

もう19時だよ。

まぁ私は心配してくれる
親は居ないけどね。

…そう言えば、心配してくれたのは
先生だけだったかも、

平野先生「いつまで黙ってんの？」

A「…私の家まだですか？」

平野先生「予定あったの？」

A「ない。」

平野「はは笑じゃぁゆっくり帰ろ」

私が外を眺めていると
信号に引っかかる度に
窓にチラチラこっちをみてる先生が映っていた

A「ﾌﾌ…」

平野先生「なんだよ笑」

A「ううん、…寂しかっただけだよ…」

平野「ﾌﾌ…そうだろうな」

そう言って私の頭を撫でて
手を握ってくれた。

先生の手、温かくて…
さっきまで寂しかった気持ちが
もういいやって思えるようになっていた

A「…ごめんね」

平野先生「ん？」

A「…久しぶりなのに拗ねて」

平野「俺も寂しかったよ。」

A「え？」

平野先生「ごめんな、寂しい思いさせて」

A「…ううん、」

平野先生「ﾌﾌ…着いたよ」

A「え？」

着いたと言われた場所は私の
家の下ではなく
先生の家の駐車場だった。

平野先生「俺ん家な」

A「強制ですか？」

平野先生「強制です笑」

A「やだ。着替えもないのに帰る…」

平野先生「お前の着替えなら前に置いて行ったやつあるから帰れません。」

A「…えー」

平野「ﾌﾌ…寂しかったんだろ？はい！上がるよ」