今日もあなたに伝えます。6 (ページ14)

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先生が会議中に
抜け出して、廉の部屋に行った

先生に廉が話したいらしいから
行ってくるなんて言えないし…

ｺﾝｺﾝ

ｶﾞﾁｬ

廉「おう」

A『…海ちゃんと神くん居るの？』

廉「いや、誰もおらん。入りや」

A『うん…』

とりあえず、中に入って
イスに座った。

A『はなしって…？』

廉「…もう聞きたくないかもしれんけど…」

私が聞きたくない話って言えば…
佐倉さんとの事かな

A『あの事はもういいよ。気にしてないから』

廉「…ちがう。聞いて？俺の子じゃないねん」

A『え…』

どうゆうこと？
だって…あの時、廉の子だって
佐倉さん言ってたよ？

廉「…俺も昨日知ったんやけどな、ちがう学校の先輩との子やったらしい。」

A『…そうなんだ。でも1回でも佐倉さんとしたんでしょ？』

廉「…うん」

A『…何も変わらないよ。廉の子じゃなくてもその事実は消えないでしょ』

廉「…そうやんな、変わらんよな。ごめん」

ごめんね、私も人の事言えないんだ…

だからこそ今離れなきゃいけないんだよ。

A『私が欲しい言葉は…ごめんでも言い訳でもなんでもないの…好きだったって言葉が欲しかった』

廉「…A」

A『…その一言があれば、もしかしたら…廉を許してたかも知れない、もう遅いけどね…』

私も廉も今更だね、

廉「あいつと付き合ってんの？」

A『ううん、付き合ってない』

廉「…そっか、」

私は俯いた廉の手を握った
ちゃんと私と向き合ってくれたから

私もちゃんと向き合わなきゃね。

A『…いつかまた笑顔で話せる日が来るといいね』

廉「…うん、」

A『私廉のこと、本当に大好きだったよ』

廉「…俺も好きやったで。今でも…」