今日もあなたに伝えます。5 (ページ24)

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結局、廉に会わず
お昼休みになっていた

先生たちもバタバタしているのか
全クラスが自習だった

今廉がどんな気持ちでいるのか
気になって教室を覗いたけど…廉は居なくて
佐倉さんも居なくなっていた。

海ちゃんと神くんが
お昼ご飯一緒に食べよって誘ってくれたけど
食欲がなくて2人で食べてもらった。

私は相変わらず、屋上に逃げようと
思ったけど…なぜか誰もいない教室
に来ていた。

A『…嘘だよ…っ』

こんな嘘、私は信じないよ。
だって廉がそんなことするはずない

そう思うと涙が止まらなかった。

ｶﾞﾗｯ

A『ﾋﾞｸｯ…』

先生も忙しいから
ここには誰も来るはずないのに…

そう思いながらドアの方を見た。

「A、屋上じゃないんだね」

A『…っ、先生』

忙しいはずじゃ？
でも、多分ここに来た理由…私は
先生に会いたくてここに来たんだと思う。

平野先生「…もう永瀬と話せるよ。」

先生のその一言で
あー、事実なんだと初めて実感した。

A『話したくない…』

泣いている姿を見られたくなくて
窓の外を見た

先生はもう気づいていたのか
私の方に来てぎゅっと抱きしめてくれた。

平野先生「…A、俺を見て」

A『っ…ｸﾞｽﾞ…やだ』

私の顔を
先生の暖かい手が包んだ

平野先生「…こんな目が腫れるまで泣かすなんてな…」

A『っ…見ないでよ、』

平野先生「ﾌﾌ…泣きたいだけ泣けばいいよ」

A『…もう泣かない。』

平野先生「結婚しない？」