今日もあなたに伝えます。5 (ページ2)

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147 紫耀side ページ2

ｶｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

平野先生「よし、じゃぁもうすぐで冬休みだからって気抜いて怪我すんなよ？」

"はーい"

いい返事だけど
みんな帰るの早くない？

1名、動かないやつもいるけどな。

目の前の席のAを今日1日見てたけど
朝のクラス替えの張り紙みてから
なんか元気ないんだよな

永瀬が部活行ってくるって声掛けても
"うん"だけだし…

平野先生「A？」

A『…え？』

平野先生「どうした？元気ないけど」

A『…なんでもないです』

なんかあるって顔に書いてあるぞ

平野先生「何でもなくないだろ。どうした？」

A『…来年から1人だと思うとなんだか…寂しくて』

やっぱりそうだと思ったよ…
クラス決まってからのA
その悲しい顔しかしてないもんな

平野先生「そうだと思ったよ」

A『…ですよね笑先生はいつも私が思ってる事当てちゃうんだもん』

平野先生「ずっと見てるからな」

A『え？』

平野先生「…お前と居た時も離れてからも俺はお前しか見てないからな」

A『…またからかってるんですか？』

バカかお前は
ずっと言ってただろ

平野先生「俺は、お前を待ってるんだよ」

A『ﾌﾌ…また言ってる』

平野先生「今の笑うところじゃないだろ…」

A『…私、幸せ者ですね。来年から1人だけど、先生が居るから1人じゃないような気がしてきた』

平野先生「おう笑」

A『あー！先生照れてる』

平野先生「照れてねぇよ」

お前の1年間
今まで以上に楽しい1年にしてやるからな

今と変わらず俺はAに
気持ち伝わんないままだろうけどね笑