自分以外に一番大切な人。2 (ページ5)

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気づくと、私は病院のベッドだった
隣にいた看護師さんが

「わかりますか？」

と何度も聞いてきて頷いた

A『…はぁ…あの、なんで私…』

「道で倒れてたのを彼が病院まで連れてきてくれたんですよ」

彼？
看護師さんが言った彼を見ると

A『…あ、…神くん』

神「大丈夫か？」

なんで神くんが？
なんで私倒れたんだろう…

「では、私はもどりますので何かあればナースコール押してください」

神「ありがとうございました」

A『あの…ありがとうございました』

神「ほんと、びっくりしたよ。声掛けたらさ倒れちゃうんだもん」

A『…ごめんなさい、覚えてなくて』

神「何かあったの？」

たしか、…あ…
エナが暴露したんだっけ。
聞きたくもない話聞かされて
気持ち悪くなって
そこから覚えてない

A『…今何時ですか？』

神「えっと、21時前だよ」

A『私、結構寝てました？』

神「寝てたね笑あ、Aちゃんが起きるちょっと前に紫耀に電話したから多分もうすぐ来ると思うよ」

紫耀くんがここに来る…

A『…私、帰ります』

神「ダメだよ、まだ安静にしとかないと」

A『…会いたくないんです、』

心の整理がまだついてない
こんな状態で会ってもまた八つ当たりする
だけで、どんどん嫌いになりそうで怖い

神「わかった…俺から連絡するからちょっとまってて」

A『…あと、1つお願いしてもいいですか？』

神「なんでも言って？」