自分以外に一番大切な人。 (ページ22)

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あのあと、廉に家まで送ってもらい
ぼーっと考え事していたら
18時を過ぎていた

A『…ご飯作ってないなぁ…』

そう言えば、廉にありがとうって
送ってない…

A廉、ありがとう

ｶﾞﾁｬ

「ただいまー…」

帰ってきた…
どうしよう、私いつもと変わんないよね
どんな顔して会えばいいの

紫耀「…ただいま」

A『…おかえり』

紫耀くんの目を見れなくて
俯いていた
食卓にご飯が並んでない事で察知したのか

紫耀「ご飯たべにいく？」

A『…いらない』

紫耀「…どうして？」

A『体調悪いの…ごめん、勝手に食べて』

そう言ってこの場から離れようとすると
すれ違った時に腕を掴まれた

A『…なに？』

紫耀「なんで俺を避けるの？」

A『避けてないよ…』

ごめんね、紫耀くん
今はほっといて欲しいの

紫耀「嘘…じゃぁ俺の目をみて？」

A『…ごめん』

紫耀「…なんで体調悪いだなんて嘘ついたの？」

嘘ついた？

A『…嘘ついたのはどっちよ、』

紫耀「え？」

A『嘘つきなのは紫耀くんでしょ？』

そうだよ
私は心配させない為に嘘をついた
でも紫耀くんは？

A『なんで私に嘘つくの？』

紫耀「…嘘なんてついてないよ、」

紫耀くんってさ、
馬鹿正直ですごく優しくて
私のことを1番に考えてくれてる人だと思ったけど

A『…違ったみたい』

紫耀「A？」

A『…私の知っている紫耀くんはどこに行ったの？』

紫耀「…」

A『嘘つくほど…やましい事でもあるの？』

紫耀「A…落ち着いて」

A『落ち着けるわけないでしょ！嘘つくならバレないようについてよ！…、…ごめん、今日は別々で寝よ』

紫耀「…やだ」

A『…一緒に寝たくない。』

嘘ついた事素直に
謝ってなんで嘘ついたのか
言ってくれれば…許したのに

疑ってるわけじゃないの
なんでエナの指輪がお風呂場におちてるの？
その答えがききたいの