最終章の嘘 ページ44
彩葉坂詩乃
彼女は、まるで本のような人間だった。
いや、図書館のよう、といったほうがいいのだろうか。
ずっと疑問に思っていた。
仮にも、歳的には現代っ子である彼女が、とても言葉遣いがきれいなことに。
Fling Posseのことにとてつもなく詳しいのにも関わらず、小生以外を“いわゆる”愛称で呼ばないことに。
彼女のいう、好きな人の特徴が「貝を咥えている」なんて独特なことに。
初対面の小生に、
ずっと、
楽しそうに、
飽きることなく、
ついてくることに。
その謎は、最終章で全てが解けた。
まるで、ミステリー小説のように。
彼女には、時にハラハラさせられていた。
初めて出会った時も。
帝統に『あーん』した時も。
怒号を浴びせられた時も。
彼女の家に帝統が泊まったと聞いた時も。
まるで綱渡りをさせられているようなハラハラを、いつも味わされた。
まるで、アドベンチャー小説のように。
彼女には、いつもドキドキさせられていた。
いつもポーカーフェイスな彼女が、顔を赤くさせた時も。
帰り道、彼女が言ったあの言葉にも。
彼女を抱きしめたあの時も。
初めて出会った時の、彼女の意地悪い笑顔にも。
今まで彼女がついた、全ての“嘘”にも。
胸がギュッとしまるようなドキドキを、いつも与えてくれた。
まるで、恋愛小説のように。
読んでいて飽きない。
ずっと側にいたい。
そう思わせてくれる人だ。
彼女と出会ったここまでの本当に短い物語。
この物語をこうして記すのは、ここまでにしておこう。
絶対に世間が見ることもなく終わるこの本を、
唯一手に取ることであろう彼女に、
小生は永遠の愛を誓おう。
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桜月花(プロフ) - チックルさん» 返信遅くなってしまい申し訳ありません!ありがとうございます!私の書き方はどうにもクセがあるようなので、そう言っていただけるのは本当に励みになります!ぜひ、他作にも目を通していただき、感想をいただければ幸いです!これからもよろしくお願いします! (2019年4月7日 17時) (レス) id: 8714acda80 (このIDを非表示/違反報告)
チックル - (文字数の問題で上にきました。すみません汗)これからもたくさんお話書いていってほしいです!頑張って下さい。応援しています。 (2019年4月1日 9時) (レス) id: 22d491e084 (このIDを非表示/違反報告)
チックル - 初めまして。お話読ませていただきました!今朝読み始めたのですが、続きが気になりすぎて一気に最終話まで読んでしまいました…!こういう物語性のある創作小説が大好きですし(個人的に)話の運び方も上手だなぁと思いました(*'▽'*) (2019年4月1日 9時) (レス) id: 22d491e084 (このIDを非表示/違反報告)
桜月花(プロフ) - CareeeNさん» あ、あ、ありがとうございます!!()語彙力消失するほどまで言っていただけて嬉しいです!これからもよろしくお願いします! (2019年3月31日 22時) (レス) id: ab99525799 (このIDを非表示/違反報告)
CareeeN(プロフ) - これは…凄いです!!!!神ですかー!!?ほんとに凄い…←語彙力無くてすみません (2019年3月29日 11時) (レス) id: 79b4e93acf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜月花 | 作成日時:2019年1月5日 21時