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第四十章の嘘 ページ40

「なるほど。意外と王道な入りなのですね。」
「どこまで読み終わりました?」

本から顔を上げ、興味津々な表情の彼女が尋ねる。

「少女がクラスで孤立したところです。」
「あぁ、なるほど。たしかにそこまではかなり王道ですよね。」

そこまでは。
その先はそんなことはないから読んでみろ、ということだろう。
小生は再度、原稿用紙に目を落とした。


本だけは彼女の心の寄せ場だった。
小さい頃から沢山の童話やら本を読んできた彼女は、中学、高校に上がっても、沢山の本を読み続けた。

そんな中、H歴が始まり、彼女の家族は一層空気が悪くなった。いじめも暴力も一層酷くなった。

少女はどんどん世界を恨むようになった。
父親の会社を潰したこの世界を。
H歴なんてものを作ったこの世界を。

彼女は恨むようになった。

そんな中、彼女は一冊の本に出会った。
鮮やかで、華やかで、しかし寂寥とした引き込まれるようなストーリーに、彼女は感銘を受けた。
惚れ込んだ、というのが正しい表現だろうか。彼女はその本の作者を端から端まで全て集めるようになった。

その内、本だけに飽き足らず、その作者についても調べるようになった。
名前、歳、性格など。

その中で、とある2つ彼女は気づいた。

まず、筆者の住まいが、彼女の家にとてつもなく近いことに。

そしてもう1つは、作者である彼は、



とある理由で嘘をつき続ける性格であることに。

第四十一章の嘘→←第三十九章の嘘



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桜月花(プロフ) - チックルさん» 返信遅くなってしまい申し訳ありません!ありがとうございます!私の書き方はどうにもクセがあるようなので、そう言っていただけるのは本当に励みになります!ぜひ、他作にも目を通していただき、感想をいただければ幸いです!これからもよろしくお願いします! (2019年4月7日 17時) (レス) id: 8714acda80 (このIDを非表示/違反報告)
チックル - (文字数の問題で上にきました。すみません汗)これからもたくさんお話書いていってほしいです!頑張って下さい。応援しています。 (2019年4月1日 9時) (レス) id: 22d491e084 (このIDを非表示/違反報告)
チックル - 初めまして。お話読ませていただきました!今朝読み始めたのですが、続きが気になりすぎて一気に最終話まで読んでしまいました…!こういう物語性のある創作小説が大好きですし(個人的に)話の運び方も上手だなぁと思いました(*'▽'*) (2019年4月1日 9時) (レス) id: 22d491e084 (このIDを非表示/違反報告)
桜月花(プロフ) - CareeeNさん» あ、あ、ありがとうございます!!()語彙力消失するほどまで言っていただけて嬉しいです!これからもよろしくお願いします! (2019年3月31日 22時) (レス) id: ab99525799 (このIDを非表示/違反報告)
CareeeN(プロフ) - これは…凄いです!!!!神ですかー!!?ほんとに凄い…←語彙力無くてすみません (2019年3月29日 11時) (レス) id: 79b4e93acf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜月花 | 作成日時:2019年1月5日 21時

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