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ごめんなさいと、泣いたから。
まーくん…
「んっ、うぅ…」
また泣き始めた俺に驚いている。
「ど、どうした！」
ボロボロこぼれる涙がまーくんの肩を濡らす。
俺の体が涙に震えるから今度はあやすように背中を揺らした。
恥ずかしい。
同い年の友達になにやらせてんだよ、俺…
けれど、止まらない涙。
なんで泣いてるのかな…
だんだんわからなくなってきた。
「わぁ、うぅ…こわっ、こわぃ…」
小さな声でつぶやいた。
まーくんが歩みを進めると、人並みに入る。
負ぶわれている俺はただでさえ目立つ。
視線が痛い。
それに、また何か起こりそう…
そんなはずないけど…
「わかった、和くん。ここ早く抜けちゃおうね。駅から出よう。」
まーくんにはまーくんの用があっただろうに。
俺を優先してくれる。
まーくん、お人好しすぎるよ…
俺がお人よしさせているんだから、言えることじゃないけれど。
「まーくん、降ろして…」
「え、でも…まだ、いっぱい人いるよ？ここ…」
「いいの、だいじょ…ぶ…だって、まーくんにはご用があったから、ここにいたんでしょ？」
「いいよ、今日じゃなくても大丈夫だし。俺には和くんを放って置けない。」
俺、また迷惑かけてるなぁ…
ぐしぐしと鼻をすすって、涙を拭いた。
いつまでも泣くのはやめよう。
「おっ、泣き止んだー。」
まーくんはからかって言うから、襟ぐりの広いティーシャツからはみ出した肩に噛み付いてやった。
「いてっ！」
「べーだっ！」
「噛んだでしょ、痛いよ！」
「まーくんが馬鹿にするからでしょ！」
「してないよ！」
「したもん！」
人の背中に乗っておきながら、失礼もいいところ。
まーくんならば。
でも、まーくんだから。
まーくんといると、こんなに楽しい…
俺、なんだか変われる気がする。
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あみ(プロフ) - スローでも完結させて下さい (2016年8月29日 1時) (
レス) id: 406e8df93d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：noko | 作成日時：2015年8月15日 0時
