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ジョングクの姿だけじゃない。
見慣れたキッチンも
少し汚れたテレビも
さっきまでジミンがいたソファも
全ての世界が滲んでよく見えない。
「A、、それ、」
ジョングクが私の顔を覗き込む。
その表情は強張っていて
大きな目には戸惑いが見える。
それでも
溢れ出てくる涙と同じ様に
私の言葉も止まらなくて
「ジョングギの事がずっと好きだった。
ずっと、本当に好きだった。」
何十年分の想いを吐露する。
「ジョングギが誰といても、
このまま幼馴染としてでも
ただ一緒にいられたら良いと思ってた。
それくらい、好きだった。」
何も言わないジョングクの手が
私の肩に触れているのが分かる。
だから余計に止まらない。
「だから、、
ジョングギとは結婚できない。」
支離滅裂な言葉だけど
敢えてその接続詞で伝えたかった。
ジミンと付き合えるなんて思ってない
でもだからって
ジョングクと結婚もできない。
ジミンの事が好きでも
ジョングクの事も大切な事に変わりはない。
私の大好きだった幼馴染。
それは未来永劫変わらない。
泣きじゃくる私の頬を
何も言わないジョングクの両手が拭う。
小さい頃は
私がジョングクの涙を拭ったのに
私よりずっと大きくなった手に
過ごした時間の長さを思う。
「分かったよ、もう分かったから。
追い詰めてごめん。」
私の肩を優しく包む
ジョングクの"ごめん"に
首を横に振る事しかできなかった。
ジョングクを好きでいたかった。
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のぐり(プロフ) - ぱんださん» ぱんださんありがとうございます。勿体ないくらいのお褒めの言葉励みになります！もう少し一緒にお付き合い下さいね！ (2021年8月14日 21時) (
レス) id: 0deac69280 (このIDを非表示/違反報告)
のぐり(プロフ) - ゆっぴさん» ゆっぴさんありがとうございます。読み返して頂けるなんてありがたいです！毎日少しずつ頑張ります！ (2021年8月14日 21時) (レス) id: 0deac69280 (このIDを非表示/違反報告)
のぐり(プロフ) - えまさん» えまさんありがとうございます。まだ続きますので最後までお付き合いして下さると嬉しいです！ (2021年8月14日 21時) (レス) id: 0deac69280 (このIDを非表示/違反報告)
ぱんだ(プロフ) - この後、ジミナに会えるのかな〜。もうすれ違ってほしくない。けど、お話もすごく入り込めちゃうくらい素敵な文章で終わってほしくないです。 (2021年8月14日 9時) (レス) id: 9aaf346f9c (このIDを非表示/違反報告)
ゆっぴ(プロフ) - のぐりさんの文章が大好きです。ジミンペンなので尚更ツボです！毎日読み返してはキュンキュンしています。更新楽しみにしていますね♪ (2021年8月14日 8時) (レス) id: 0750616c55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のぐり
| 作成日時：2021年8月8日 23時
