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「チョンジョングク」
マンションの自動ドアを出た所で
耐えきれず少し前を歩くジョングクを呼び止めた。
期待する家族の前では聞けなかった事を
聞くためにだ。
ポケットに手を入れたままのジョングク。
振り向くと私の目の前までゆっくり戻って来た。
「あれ、どういう事？
あれ言う為に今日こっちに来たの？」
「そうだよ。
それ言う為に来た。」
街灯に照らされて
ジョングクの端正な顔に
芸術的な陰影が出来ている。
その表情はふざけてもなくて
"いつかのジョングク"を彷彿とさせる。
「何であんな事急に、、」
「それはごめん。
でも驚かせたくて言わなかった。」
右肩が温かくなって
それがジョングクの手だと気付く。
「でも嘘じゃなくて本気だよ。」
ジョングクのその声は
初めて聞く様な声に聞こえて
何故か顔が見れなくて
少し遠くの花壇で揺れる花を見ていた。
「、、ジョングギは」
オレンジ色のあの花はなんだろう
なんて場にそぐわない事を考えて
口からはそれと全く別の言葉が漏れる。
「私の事が、好きなの、、？」
"Aは本当に
ジョングギの事が好きなの？"
ジョングクとは違う
少し掠れた甘い声が
頭の中で響いた。
こんな時にジミンの事をーーーーー
風に乗って
海の匂いがする。
潮の香りに違いないのに
何故かあの香水の香りがする様な錯覚までして
自分の気持ちに
気付いてしまった。
「俺はAの事が好きだよ。
都合良い事言うけど
ずっとAが好きだったよ。」
もっと早く
ジョングクのその言葉を
聞きたかった。
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のぐり(プロフ) - ぱんださん» ぱんださんありがとうございます。勿体ないくらいのお褒めの言葉励みになります！もう少し一緒にお付き合い下さいね！ (2021年8月14日 21時) (
レス) id: 0deac69280 (このIDを非表示/違反報告)
のぐり(プロフ) - ゆっぴさん» ゆっぴさんありがとうございます。読み返して頂けるなんてありがたいです！毎日少しずつ頑張ります！ (2021年8月14日 21時) (レス) id: 0deac69280 (このIDを非表示/違反報告)
のぐり(プロフ) - えまさん» えまさんありがとうございます。まだ続きますので最後までお付き合いして下さると嬉しいです！ (2021年8月14日 21時) (レス) id: 0deac69280 (このIDを非表示/違反報告)
ぱんだ(プロフ) - この後、ジミナに会えるのかな〜。もうすれ違ってほしくない。けど、お話もすごく入り込めちゃうくらい素敵な文章で終わってほしくないです。 (2021年8月14日 9時) (レス) id: 9aaf346f9c (このIDを非表示/違反報告)
ゆっぴ(プロフ) - のぐりさんの文章が大好きです。ジミンペンなので尚更ツボです！毎日読み返してはキュンキュンしています。更新楽しみにしていますね♪ (2021年8月14日 8時) (レス) id: 0750616c55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のぐり
| 作成日時：2021年8月8日 23時
