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「じゃあちょっとだけ。」
ソワソワする私を余所目に
そうさせた本人であるジミンは
軽い声色でそう言って
徐にサングラスを外した。
自分からよく分からないなどと言っといて
"えっ"と声を漏らしてしまった。
「大丈夫だよ、あんまり人いないし。
どうせもう少しで仕事戻らなきゃだし。」
私の心配を察知したジミンが
何とも余裕のある言葉を口にして
今度こそちゃんと目が合った。
でも
その瞳は私の知ってる目の色とは違って
色素の薄いグレー。
「それ、コンタクト、、？」
少し身を乗り出して聞くと
ジミンが"うん"と首を縦に振った。
何度かしか会った事のないジミンは
毎回違う顔を見せてくる。
いや、
毎回というより
短時間の間に変わり続ける感じだ。
その変化に私の気持ちは到底追いつかなくて
その一瞬一瞬のジミンを
切り取っては記憶に上書きしてるみたい。
カラーコンタクト一つで
また別人の様な雰囲気を醸し出すジミンの
その瞳から目が離せない。
違う。
私を捕まえるのが上手いんだ
ジミンの目は。
「近くで見る？」
そんなジミンの瞳が
急にグッと近付いて
私もジミンも
テーブルに肘を突いて身を乗り出したまま
まるで付き合いたてのカップルの様な
距離感で見つめ合う。
僅か数十センチの距離で
ジミンの笑顔が揺れていた。
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のぐり(プロフ) - ぱんださん» ぱんださんありがとうございます。勿体ないくらいのお褒めの言葉励みになります！もう少し一緒にお付き合い下さいね！ (2021年8月14日 21時) (
レス) id: 0deac69280 (このIDを非表示/違反報告)
のぐり(プロフ) - ゆっぴさん» ゆっぴさんありがとうございます。読み返して頂けるなんてありがたいです！毎日少しずつ頑張ります！ (2021年8月14日 21時) (レス) id: 0deac69280 (このIDを非表示/違反報告)
のぐり(プロフ) - えまさん» えまさんありがとうございます。まだ続きますので最後までお付き合いして下さると嬉しいです！ (2021年8月14日 21時) (レス) id: 0deac69280 (このIDを非表示/違反報告)
ぱんだ(プロフ) - この後、ジミナに会えるのかな〜。もうすれ違ってほしくない。けど、お話もすごく入り込めちゃうくらい素敵な文章で終わってほしくないです。 (2021年8月14日 9時) (レス) id: 9aaf346f9c (このIDを非表示/違反報告)
ゆっぴ(プロフ) - のぐりさんの文章が大好きです。ジミンペンなので尚更ツボです！毎日読み返してはキュンキュンしています。更新楽しみにしていますね♪ (2021年8月14日 8時) (レス) id: 0750616c55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のぐり
| 作成日時：2021年8月8日 23時
