6は彼女の暴走 ページ7
※ちょっと痛い表現アリです！注意！
tn side
目にも留まらぬ速さでAはショッピの元へ走り出しナイフで首を狙った。然しショッピはそれを隠し持っていたナイフで受け止めた。
syp「そう！そうです…！その顔が見たかった…！」
『……Mors…Depravity』
「ダメや！A！」
Aは光の無い目で何かをブツブツと呟いてはナイフを向けている。ショッピはうっとりとした表情で彼女の攻撃を受け止めている。リアは目を細めて何かを構えている。
『…Du bist…Nicht notwendig』
syp「…っ？！」
何かを言ったその時。彼女の足についているホルダーからナイフ、ではないが鋭い物を取り出してショッピの方に投げた。ショッピは僅かに反応が遅れたのかソレが腕に突き刺さった。
syp「？！うぐっ」
『…suffering』
ri「！マズい！」
リアが慌ててショッピに近寄ると中に液体が入った小さい瓶を取り出した。そして瓶の蓋を取ると半ば無理矢理に液体を飲ませた。
syp「ゔぇっ…なん、だよコレ！」
ri「A自作の毒だ。…アイツが暴走した時にだけ使うんダヨ」
syp「は、あ？」
ri「お前、これで相当嫌われたナ。」
リアはまだ虚ろな目をしているAに近付くと何かを囁く。するとAまるで糸が切れたかのようにリアの方へと倒れ込んだ。
ri「…オレはAを城に連れていくから、あとは頼んだ」
gr「…あぁ。」
リアはひょい、とAを抱きかかえると少し遅く走って行った。暫しの沈黙の後にグルさんが立ち上がりショッピの目の前まで歩くと首の後ろをトン、と叩き気絶させた。
gr「…帰るぞ。ショッピの処遇はその後だ。」
tn「おん。…シッマ。帰るで」
kn「……あぁ。」
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作者名：ノエル・ウィール | 作成日時：2020年2月26日 19時
