検索窓
今日:10 hit、昨日:0 hit、合計:23,718 hit

5で闘い ページ6

ふぅ、と息をついて積み上げた死体の山を見てぱっぱっと埃を払った。いつの間にかこちらの隊に合流していたらしいリアが近付いてきて可笑しくナイカ、と言って山を見上げた。

『?何が?』

ri「弱過ぎないカ?最近力をつけてきたって言われているクセには弱過ぎる。この国が戦争をしていない訳じゃああるまいシ。」

『…確かに。そうだね』

ri「…真逆だけどサ」

『誘導されてる?』

私達は顔を見合わせると城の方にダッ、と走り出した。デェアの城には今トントンとグルッペンさんが話をしに行っている筈。それに護衛としてシッマとショッピがいる。

『…(もし、もしだ。彼奴が…)』

裏切ると、したら?無意識の内に速度を速めて城の中に入り王の間へと走った。バン!と大きな音を立てながら開けたその先には。

『っ、あ、あぁ』

ri「…!!ショッピ、お前…!!」

syp「あ、Aさん。来たんですね」

ニッコリと笑顔を浮かべて銃を構えているショッピと唸りながら赤い血の流れる右腕を押さえるシッマがいた。トントンとグルッペンさんはシッマを守るように立っているが目には混乱の色が見て取れた。

『ねぇ、何したの?ねぇ。シッマに何したの?!ねぇ!』

syp「え?…打っただけですが?腕を。」

その瞬間、プツン、と何かが切れた音がした。

ri「!Aっ、!」

gr「!!やめろ、A!!」

リアの声も、グルッペンさんの声も

tn「A!やめ─────」

愛おしいあの声も、今は何も聞こえなかった。









__「あぁ…!その顔が見たかった…!」__

誰かの、その声さえも。

6は彼女の暴走→←4に戦争



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (21 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
70人がお気に入り
設定タグ:wrwrd , tn
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ノエル・ウィール | 作成日時:2020年2月26日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。