40 救出戦争 ページ41
tn side
自分が出せるであろう全速力で街やら森やらを駆け抜けてとある山を目指していた。先程、戦っていた国が負けを認めた為その戦争は終了。そして今第2の戦争が始まろうとしていた。
「(A、待っててや。)」
ショッピが今回の主犯。ファシアで密かに力をつけていた騎士団を従えてAを賭けた戦争。俺は珍しくグルさんの指示もまともに聞かないまま彼女がいる場所へと走っていた。
「…!」
「ここから先は通行止め。行かせはしません。」
目の前をギリギリに掠った剣に軽くビビりながらも相手を見てはは、と乾いた笑いを零した。まさか出てくるのが騎士団団長とは思いもしないやろ。
「悪いんやけど退いてや。俺の大切な奴取られて黙ってはられへんからな。」
「残念ですが我が主も貴方と同じくらいに彼女を大切にしております。そう簡単に通させはしない。」
お互い睨み合う。俺が1歩踏み出したと同時に相手も踏み出して真正面から剣が交わった。攻めては防御され逆に攻められては防御する。ただそれの繰り返し。
「は、ぁ。中々やなぁ、お前」
「ふふ、それは光栄、ですね」
煽り合い。そしてまた剣が交わり一進後退の攻防戦の果てに倒れたのは相手やった。勝てない、ですねと苦笑いしてから扉のある方向を指さした。
「扉の先をずっと歩くと、紫色の扉が、あります。」
「…ありがとうな」
「…どうか、我が主を、よろしくお願いいたします」
その言葉を聞いて俺は扉を開いて歩いて行く。幾つか扉があるが見向きもせずただ、紫色の扉を目指す。長い長い廊下を歩いた末あった紫色の扉。扉を思い切り開けばお互い武器を持ち対峙する2人がいた。
「…やっと、着いたで。」
『ぁ、とん、とん』
syp「…速かったですね。」
さぁ、決戦だ。
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次の作品はzmさん落ちのちょっと苦い話にしようかと。けど最後はハッピーですからね?!(多分)
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作者名:ノエル・ウィール | 作成日時:2020年2月26日 19時