【d！】独りじゃない。【tn】 (ページ3)

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2に外交ページ3

デェアという国は現在朱羅、という人が国王となり治めていると。外交官はいなくて代わりに現王子がやるらしいのだがその王子については悪い噂しか聞かない。なんでも現金なヤツで女好きだとか。

『嫌だなぁ…そういうタイプ無理なんだよねぇ』

os「今日はひとらんもいるし大丈夫めう～。それに俺が守ったる！」

ht「うん。任せてね。」

『ありがとう2人共…。さ、行こう。』

城の中に入り談話室まで案内される。談話室に入ると沢山の女とその中で優雅に座っている王子がいた。入るなり女達にやばい目で見られたが気にせずぺこ、と頭を下げた。

「やぁ。よくぞ来られました。俺は現王子の黒と申します。」

os「外交官のオスマンと申します。」

ht「ひとらんらんと申します」

『クユメと申します。』

あ、クユメって言うのは偽名ですよ？空夢だからクユメにした。こんな奴に本名教えたらどうなるかたまったもんじゃないからね。座って下さい、と言われてマンちゃんだけが座り私とひとらんは並んで後ろに立った。

「して、今日は我が国と外交をしたいと。」

os「えぇ。最近力をつけていると話題なものですから気になりまして。」

「ほう。具体的には？」

os「(いきなり本題かよ)是非とも貴国と友好な関係を築きたいと思いまして。」

「へぇ。…なら条件をだしても？」

os「…"出来る範囲内"であれば。」

「そちらのクユメさんをうちに下さい。」

『…。』

ht「……。」

os「……ほう。」

あ、やべぇマンちゃんのスイッチ入った。マンちゃんは目を少し開けて王子を見据えてからそれまたどうして？と"なるべく"優しい声調で聞いた。怒らせるなよ王子。頼むから。ひとらんもやばいんだ。

「いえ？別に。どうせ彼女は使い捨てでしょう？」

os「…(ﾌﾞﾁｯ)」

ht「…………。」

あっ、何かが切れた音がした～…。ひとらんがすっと刀に手を伸ばしていますねちょっとそれは辞めてくれ今から戦争になりかねん。あ、マンちゃんの目が開眼してる終わった。

os「黙れよ無能が。テメェにこの子の良さなんてわかんねぇだろ。その汚ぇ口でこの子の名前を呼ぶな。」

初めてマンちゃんがキレたとこ見た…。やべぇすんごい怖いどうしよ助けて。あとちょっとかっこいい。