12 緊急会議ぃぃ! ページ13
syp side
「…緊急会議だ。」
ri「…正直テメェとやるのは嫌だが…仕方ねぇな、今回だけだ。」
「それは俺のセリフや。…まぁ今日は許すとして、議題に移るで」
ri「…Aに、好きな奴が出来たんだろ」
ズン、と一気に空気が重くなった。リアの目は既に暗くなっていて今なら目付きで人を殺せると思う。俺は何も言わずに頷いた。リアはふー、と息をついてから虚無を見て呟いた。
ri「…消すか。」
「やめろAが悲しんだらどうすんや」
ri「そこに漬け込んで堕とす。」
「お前クズだな」
ri「どうとでも言え。Aの事を1番知ってんのは俺だぞ」
「は???俺に決まってんやろ。」
ri「はっ、どーだか。」
リアはAから貰ったらしいナイフをクルクルと回してシュッ、と壁に投げた。音を立てて突き刺さったのは投げナイフ練習用のボード。明らかに沈んでるぞ此奴。ウザ。
「まだ事実は言えてへんけど、もうすぐ準備が整うんや。したら…Aは完璧に俺のモノや。」
ri「ふーん。言うねえ。ま、俺は俺で手を打つから問題はねぇけど。」
ボードからナイフを抜いたリアはホルダーに仕舞うと俺の手の真隣にダン!と使い捨てナイフをぶっ刺した。隣を見れば鋭い目付きでこちらを見るリア。
ri「…取るんじゃねぇぞ。…俺のAだからな」
「…その言葉まんま返すわ。」
そう言えばリアはケラケラと笑いながら部屋から出て行った。ふー、と息をつくと自分が冷や汗をかいているのがよく分かった。アイツのAさんに対する執着はたまったもんじゃない。
「っはは。…上等や。」
なんなら、俺のとっておきの事実を明かしてやろう。先手必勝、やろ?
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作者名:ノエル・ウィール | 作成日時:2020年2月26日 19時