百八四 ページ34
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「明智光秀に謀られた織田信長が死んだ」
「織田の家臣が黙ってるか？」
「恐らく秀吉か家康の時代だろうな」
歴史は正しく進んだ。1582年本能寺の変で織田信長は表舞台から姿を消し、そして間もなく明智光秀は羽柴秀吉に討たれる。明智光秀の息子明智光慶は歴史に正しく残されておらず、変の一報を聞きその場で悶死したとも自害したという説もあり、Aが成っていた器は上手く運んだ。
「信長、俺とお前はもう死んだことになったらしいわ」
「そうか」
俺と信長は藤堂高虎が建てた城に居た。あのとき、俺を襲った？のは藤堂高虎と荒川で、素早い処置のおかげで信長ももうすっかり動けるようになった。
しかし、忙しない日常から何もしていないことに慣れないのだろう、なにかが抜け落ちたような感じである。
「まだ天下が欲しいとか思ってねーだろうな」
「もうよい、…Aさえ居るならばな」
「………っ、あぁ……そうかよっ」
後悔はある。もっと上手く、立ち回れたら信忠も救えたかもしれない。ついでに信長のクソ問題児信雄にも一発痛い目を合わせてやりたかったものだ。
光秀は何故謀反を起こしたのか。まさか、ただ俺と信長の為だけに、なわけはないよな。
「なぁ、信長は光秀のことどう思ってる」
「心底嫌いだ」
「…え、」
「……よもやこの期に及んで、Aの記憶に自分を植え付けるとは俺に負けぬ傲慢さだ」
信長は淡々と話しながら、若干不機嫌な様子が分かる。冗談ではないらしい。でも俺には信長の言ってる事が全く理解出来ない。
「
「…………………なんて？」
「そも、お前は光秀と従兄弟だ。好いてもいない相手の為に自分の命も名声も全てを投げられるわけがなかろう」
嘘だろ、俺好かれること多過ぎるだろ。俺の何がそんなに良いのか、……顔とか？まあ俺は信長のものだから、信長から引き離されるとか離れる気もないけど、そもそも信長から奪うとか無理だろうな。
「…へえ、てか嫉妬じゃん」
「黙れ」
「相変わらず変なところ隠したがるよな、俺は信長しか選ばないよ」
俺がそう言うと、信長は動きを止めて俺に視線を向ける。手がこちらに伸び、さらりと頬を撫でる。部屋の中に風と共に青葉が入り込む時、二つの姿が重なった。
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momosui(プロフ) - これで4週も読み返してしまいました(笑)ほんっっとに最高です！！！続編、楽しみにしてます！(*^^*) (2023年3月23日 19時) (
レス) @page37 id: d7576d8f53 (このIDを非表示/違反報告)
愛之助(プロフ) - シウさん» 最後まで読んで頂きありがとうございます😭 歴史好きな方に読んで頂けて嬉しいです…実はこそっと完結してました笑 続編もよろしくお願い致します！ (2023年1月26日 2時) (レス) id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
愛之助(プロフ) - ルンバさん» 最後まで読んで頂きありがとうございました！中々更新が不定期でしたのでお待たせしてしまいました…本当にギャグだったはずなんですけどね…！時代が時代なので仕方なすびと心に言い聞かせ続けて書きました笑 続編近日公開予定です！またよろしくお願いします！ (2023年1月26日 2時) (レス) id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
愛之助(プロフ) - 町谷。さん» 最後までお付き合い頂きありがとうございました！私も少し寂しいですよ〜戦国時代オタクなので笑 続編公開近日中に決まりました！是非またよろしくお願いします😌 (2023年1月26日 2時) (レス) id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
愛之助(プロフ) - Lu__A09さん» 最後まで読んで頂きありがとうございます！そんなに経っていたんですよ…続編はちょこっと辛抱かもしれませんが、また完結目指して頑張ります！続編そろそろ公開予定です！ (2023年1月26日 2時) (レス) id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛之助（元大手裏剣）
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/oh19years/
作成日時：2020年8月16日 18時
