Nuen ページ9
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あれから暫くしで鳴上様たちは夕食を食べてお帰りになり、他のメイドさんたちも自分の役目は終わったといい各自部屋に戻ってしまった。
そんな中リビングに取り残されたのは私と司様と何故かわかりませんが瀬名様。
「 あ、あの瀬名先輩…どうしてまだいらっしゃるのですか？鳴上先輩達は帰られましたが 」
「 なぁに、かさくんは俺がいたら嫌なわけぇ？それはそれでチョ〜うざいけどぉ。まぁ今回に関してはなるくんとくまくんから頼まれたの、あんたら二人のこと 」
頼まれた、とはいったい何のことなのだろう…。
疑問でしかなかった私に対し、司様は反論の声を上げていた。
「 ですから、鳴上先輩も凛月先輩も心配しすぎです！私一人で大丈夫です！！ 」
「 じゃあなんでいまくっついてないわけぇ？一人で大丈夫ならもうとっくにくっついててもいいはずだよねぇ？ 」
「 わ、私は私なりのtimingがあるのです！ 」
「 いいから黙って従いな！！この俺が協力してるんだから失敗するわけがないでしょぉ 」
………なんというか、無謀ですね司様。
瀬名様には適わない気がしてきます。
「 かさくん、俺がお風呂借りてるあいだに言わなかったら明日のレッスン容赦しないからねぇ！ 」
なんと、泊まる気満々の発言では。
ならばお部屋の片付けをしなければなりませんね…。
「 私、お部屋のお掃除をしに参りますので何かあれば呼んでくださいませ 」
身を翻して、客室へ向かおうとしたその時、待ってください。との声が聞こえて振り返る。
「 はい、如何なさいました？ 」
「 えっと……私も着いて行っても良いですか？ 」
「 …構いませんが 」
掃除をする姿を見て何が良いのだろうとは思いつつも良いと言ってしまったのでさっさと部屋に行き、掃除を始めた。
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作者名：のあ | 作成日時：2017年8月4日 7時
