All for your sake【朱桜司】 (ページ3)

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Drei ページ3

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「いってらっしゃいませ、司様」

盛大な見送りをされて家を出る司様。
私は一足先に出て、車庫から車を出し待機。

「どうぞ」

扉を開けると司様が乗り込む。
朱桜家から夢ノ咲学院まで送り迎えするのも私の役目。
これもメイド長に押し付けられた。

「よろしくお願いします」
「はい。本日のお帰りは如何されますか？」

いつもの様に尋ねる。
Knightsの方々と帰られる時や部活動で遅くなる時がありますからね。
いつまでも待つことは可能なのですが、すれ違いになると困りますので毎日聞いています。

「そうですね…本日はlessonがあるので遅くなると思います」
「承知しました。では学院前でお待ちしております」

しかし司様からは待たなくて大丈夫です、と言われた。

「ユニットの先輩方とお帰りですか？」

赤信号で止まった際聞いてみると頷いていた。
色が変わり、周りの車が動き出すのを確認してアクセルを踏む。
夢ノ咲学院に着き、司様を降ろした後再び朱桜家に戻り司様が帰ってくるまでに家事や掃除等を終わらせた。

やる事がなくなるとメイドさん同士でのお話に移る。
毎回話題は変わるけれど、知らなくてもついていける話題なので結構楽しい。
数人で始めていたらだんだんと人数が増え、最終的には皆で談話し始めるのだ。