Notes【短編集】

すいま：そらる ページ27

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　ふわぁ、とあくびがひとつ。

　時計で時間を確認すればちょうど日付が変わるころ。明日は休みだし、起きててもいいけどしたいことがあるわけでもないしな…。どうしよっかな…。

　「そらるはゲーム中だよね…。」

　ゲームは分からないから見てもつまらないし…。何時にゲーム終わるかも分からないから待ってないで寝ちゃおうっと。今日は折角だしアロマとか焚こうかな。


　明日の予定の確認して、朝ごはん何にしようかぼんやりと考えてスマホは充電器にさして、お気に入りのアロマを焚いて寝る準備は万端。

　電気も消したらもう眠気がやってくる。さて、寝ようかななんて頭も体も寝る気のところでそらるが寝室のドアを開けた。

　「寝るの？」

　「ねる。はいしんは？」

　「終わった。ね、一緒に寝よ。ちょっとだけ待ってて。」

　「んー、ねむたいからわかんないけどいいよ。いっしょにねよ。」

　瞼と瞼がくっつきそうだからそらるのちょっとですら待ってられるかなんて分からない。まあでも、一緒に寝るのも久しぶりだから一緒に寝たいのは寝たい。


　睡魔と戦いながらベッドの上で布団にくるまって待っていればそらるがお待たせ、って入ってきてくれて。起きてる？なんて優しい声で聞いてくれるから舌っ足らずでおきてるよ、なんて答えればちょっと嬉しそう。

　「このじかんにねるのひさしぶりだね？」

　「最近ゲームばっかりしてるからね…。Aと寝るの久しぶりだね。」

　「ん、」

　きゅ、っとそらるの服を掴んで顔を胸元に寄せる。心臓の音が聞こえて、そらるの匂いがして今日はいつもよりもぐっすり眠れそう。

　「おやすみ。」

　「おやすみ。」



　深夜の挨拶。


＊＊＊
　友人からのリクエストで「そらるさんで深夜２４時」でした。リクエストありがとうございました！２４時感はない…。

　

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