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願い48 ページ49
＿＿＿動かなくなった少女を抱え、少年は文に目を落とす。
《みんなへ
勝手にいなくなってごめんなさい。
でもボクのせいでみんなが死ぬのはごめんだから。死ぬのはボクだけでいいんだ。
みんな優しいから、きっと怒るよね。
みんなに会えてよかった。
毎日が楽しかった。どんなに辛くても乗り越えられる気がした。
最高の仲間だよ。
もしもまた出会えたら……やりたいことが多すぎて書ききれないけど、何気ない日常を送りたい。
最後にひとつだけお願い。
多分ないと思うけど、ボクが呪霊になったら迷わず祓っちゃっていいからね。
それじゃあ。
みんなの幸せがボクの一番の願いだから。
幸せになってね。
真希、パンダ、野薔薇、悠仁、恵、悟先生、夜蛾さん、歌さん。大好きだったよ。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿。
みんなの未来に幸あれ。 A》
読み終えて、優しく微笑んで呟く。
「俺も」
《愛してるよ、棘》
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作者名：ノンノン | 作成日時：2018年12月31日 20時
